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平成13年第2回定例会(第6号 3月16日)

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  1. 倉吉市議会 2001-03-16
    平成13年第2回定例会(第6号 3月16日)


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    最終取得日: 2022-12-10
    平成13年第2回定例会(第6号 3月16日) 倉吉市議会会議録(第6号) 平成13年3月16日(金曜日)                ------------------------    第1 付議議案に対する質疑  第2 付議議案委員会付託                ------------------------ 〇会議に付した事件  ◎日程第1から日程第2                ------------------------                 午後1時00分 開議 ○議長(吉田 勤君) これより本日の会議を開きます。
     本日の届け出のあった事故者は、議員及び当局ともありません。  以上、報告いたします。                ------------------------ ○議長(吉田 勤君) 本日の議事日程についてお諮りいたします。  本日の日程は、  第1 付議議案に対する質疑  第2 付議議案委員会付託  以上を本日の日程とすることに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、以上を本日の日程とすることに決定いたしました。                ------------------------  日程第1 付議議案に対する質疑 ○議長(吉田 勤君) 日程第1 昨日に引き続き、付議議案に対する質疑を行います。  次に、第7款商工費について質疑を求めます。  2人から質疑の通告がありますので、発言を許します。 ○15番(福井康夫君)(登壇) 労働行政についてお尋ねをいたします。  国の経済は、そのほとんどが中小企業の活動で成り立っているといわれます。雇用は78%、企業数の99%が中小という実態がその理由であり、倉吉市でも事業所のうち大企業といえるものは限られています。不況の中での失業率は今なお戦後統計史上最悪を上下しており、県内、本市の事業所でも、倒産、定員削減などにより給与所得者の家計の収支をますます圧迫しているといえます。もとより、農産物価格の低迷で農家の所得も激減しております。昨年10月の国勢調査の速報値では倉吉市の人口が5万人を割った。少子化に対する対策と同時に、やはり雇用確保をどう進めるか、大切であります。これまで、合理化、移転などによるいわゆるリストラの名のもとで、NTT倉吉支店の営業所の廃止であるとか、また、倉吉営林署の縮小、JTたばこ産業の事務所の廃止など、倉吉市における財政、そして経済効果への打撃は決して小さいものではありません。その直接の背景が国や企業の方針として、あるいは市場原理であったにせよ、新たな雇用創出の努力は行政としての責任だと思います。そこで、今、地場産業や中小・零細企業に対しては不況対策として、また、貸し渋り対策とでもいいますか、緊急融資制度が実施されております。一方、勤労者に対する同趣旨の制度創設が要望されていますが、本市の検討の内容をお示しいただきたいと思います。 ○産業部長河本繁治君)(登壇) 15番福井議員にお答え申し上げます。  商工費の中の勤労者福祉に対してのお尋ねでございますが、勤労者のための緊急生活支援資金貸付制度として1,000万円の貸付金を計上し、従来の貸付金の7,000万円に1,000万円を乗せまして、8,000万円を13年度当初予算でお願いをいたしておるところでございます。 ○15番(福井康夫君) 今、8,000万円の基金でもっての原資で融資制度の創設を考えるということですけども、具体的に、貸付額、これらが制度が例えばできると、こういうことになりますと、融資の申込者等に対しては幾らが貸し付けの限度額というふうになるという、そこの内容をお示しをいただければ。あるいは、いつからそうした制度ができるのか。平成14年度ということでしょうけれども、14年度のいつごろからこれらをやろうとしておられるのか、開始の時期。それから、これらは金融機関とお話を詰めていかれる課題でありましょうけども、例えば返済利率であるとか返済期間について、どういうふうな内容を今検討されておるのか。煮詰まっておれば、そのあたりもお聞かせいただきたいというふうに思います。  私どもは、やはり効果はできるだけ早いがいいじゃないかな。したがって、新年度でそうしたことができ得るということになれば、早い時期に立ち上げをしてやっていった方がいい、このように思っておりますが、そのあたりを再度ちょっとお尋ねいたします。 ○産業部長河本繁治君) 13年度予算が決まりますれば、早速金融機関等と具体的に発動ができるように現在話を進めておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○15番(福井康夫君) そうした今お聞きしたような貸付額を例えば50万以下にするとか100万とか200万とか、あるいは利率あたりというふうな内容について、検討したり話し合いされてないでしょうか。再度。 ○産業部長河本繁治君) 具体的な話を現在進めているところでございまして、今後具体的な内容が定まれば周知をしてまいりたいというふうに考えております。 ○15番(福井康夫君)(登壇) 内容が全くわからんようですけども、私ども聞いておりまして。まだ、相手方もあって、これからそうした創設をされるについて、やはり私ども求めたいのは、どなたでもそうですけども、低利で、そして長期間の間で返済できるような内容にしていただきたいというのが、だれしも利用者側のそうした要望だろうというふうに思います。そのあたりを十二分に勘案されながら、早急に実現を図っていただきたいというふうに思います。担当も私ども総務経済というふうなことでございますから、こうした制度創設の折には委員会などにもまた御相談があるでしょうから、そこで報告を求めていきたいと、このように思います。  それと、もう一つでございます。端的に、あまり長くならないようにと思います。近年、ややもすれば企業の赤字倒産において、そごうの社長に見られるように経営者の責任逃れが指摘をされると、こういうふうなことがございます。この間、3月定例議会での代表質問等、各先輩議員、そして同僚議員からもたびたび、行政改革の取り組み、これらについての市長に対する質疑があったわけでございます。確かに、国も今660兆円を超える赤字国債の発行、そして政府もだれも責任を問わず、国民にそのしわ寄せばかりというふうなこともいわれます。そして、今、労働者はまさに氷河期といいますか、超氷河期の時代ではないでしょうか。自治体も市場原理同様に、合理化あるいはリストラ、あるいは民間委託、これも大切でありましょう。道理はそうであっても、行政のかじ取り、そして、いわゆる真理は何か、もっと市長みずから追求していただきたいというふうに感じたわけであります。私たちが失望しないようにしていただきたい。「自治体は最大のサービス産業だ」と言われた市長もおられました。一方、「株式会社」と評される神戸のような自治体もあります。そのような自治体や職場はどのような環境かなというふうに私ども思いますに、人材の育成と職員とのいわゆる信頼関係が大切にされてこそ実現できてきたんじゃないだろうかなというふうに思うわけであります。金太郎あめみたいな、そうした行革ではだめだという、そうした指摘もありました。今、市長の足元では、メンタルヘルスであるとか、調理員、また保母の、リストラとまではいかないかもしれませんけれども、そうした委託問題にさらされて、しかも特別職の辞任。一枚岩ならず、天狗の下駄のように、一本足で立てばふらついてしまう。そのような現状じゃないかなというふうに思わざるを得ません。この点で、市長の認識を、ただいま申し上げましたような思いがいたしておるわけでございますけども、市長の見解といいましょうか認識をいま一度お聞かせいただきたいなと、こういうふうに思います。非常に議案質疑の中で今の質問は失礼かもしれませんけれども、ぜひお答えいただけたらというふうに思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 福井康夫議員にお答えしたいと思います。  今、自治体に求められておるものというのは、やっぱり独自性であり、そして総合力の発揮であるというふうに思っております。そして、今の行財政改革、これも着々と進めなければならんという狭間にあって、思い悩むことも職員にも執行部の方にもあるわけでありますけども、これはお互いの理解のもとに着々とこれも今日までの計画に沿って進めていくべきだというふうに思います。確かに、労働者の福祉という観点からの御質問でございますので、そのような線からいきますと、メンタルヘルスであるとか、そういうものが必要なことは、これは言うを待たんところで、専門医の指導などを仰ぎながら、また、お願いしております嘱託医もございますので、そこいらあたりに相談にのっていただき、適切な対応をしていくということもまた必要でございます。こういった景気の中でございますので、職員の皆さん方にも我慢すべきは我慢するということで、今日までいろんないい関係を築いてこられた先輩の努力を無にすることなく、職場の雰囲気を盛り上げていきたいうふに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○15番(福井康夫君) ありがとうございました。  いずれにいたしましても、有能な人材の育成と、それから人を大切にするような、そうした思いで市長も取り組んでいただきたいなと、このように要望いたしまして、終わります。 ○議長(吉田 勤君) 次に、3番大田進君。 ○3番(大田 進君) 取り消します。 ○議長(吉田 勤君) 以上で、通告による質疑は終わりました。 ○19番(穐久仙十郎君) 国内交流にちょっと関連して、全国小京都会議負担金というのが5万円計上されておりますが、この小京都会議の性格だとか、我が市がこういうものに参加していて5万円の負担が要るわけですが、私は、この活動というものがそんなに市民の中で知れ渡ってないんじゃないかなと思いますが、その概要について説明を求めます。 ○産業部長河本繁治君) 失礼いたします。突然な質問であったものですから、資料をちょっと用意いたしておりませんので、時間をいただきたいというふうに思います。 ○19番(穐久仙十郎君) なら結論だけ言いますけど、こういう国内交流が叫ばれているわけですが、この全国小京都会議というものは以前からあって、私は多くの市民が我が倉吉市が小京都に参加しているということは知らんのではないかなと思いますが、いずれにしても、国内交流という見地から言えば、こういう会議の方が実は歴史が古いわけですね。だから、どのまちがいいとは私は言いませんけども、国内交流をする上で、こういう小京都会議に参加するような市との交流などをやっぱり第一に考えるべきではないかなというぐあいに思うわけです。だから、行政の継続というか、こういう点からいって、これまでずっとこういう形でお金を出されていて、こんな活動をしている。しかし知事がかわれば何か目新しいものを見つけるという手法ではなくして、これまでやってきたことを本当にきちんと総括をして、新たなこういう知事が提唱されたようなことなんだか知りませんけれども、臨むというのが、やはり行政としては必要ではないかなと思いますが、市長、どうですか、今の私の質問に対して。全国小京都会議は詳しく知られんでしょうけども、そういう一定の経過があって全国小京都会議に倉吉市は参加しておるわけですね。国内交流との関連でどのようにお考えなのか。 ○市長(早川芳忠君) 自席で失礼します。  小京都会議、実はかつて私も1回、京都で行われたときに参加したことがございます。100あるんか、その前後だろうと思うんですけども、このあたりでも、松江が多分そうだろうと思いますし、中国地方でもかなりあるはずでございます。古都京都にいろんなかかわりがあり、または歴史的につながりがあり、まちの雰囲気が似とると、いろんな共通点を持ったところで行われるわけでありまして、おのずから似たような都市、町、村まで入っておると思うんですけども、そういう中での話ですから、共通場面が非常に多いということで、話がわかりやすいことは確かであります。しかしながら、京都そのものがあまりにも小京都のいわゆるレベルからいうと大き過ぎて、京都が会長でありますけども多分、今でもそうだと思うんですけど、格差があり過ぎてちょっと、そういう面でやりにくい面があるんじゃないかなというふうに思います。参加するのはやはり交流を求めて参加していらっしゃる都市が多かったというふうに思っております。  だから、このたびの国内交流視察研修あたりでも、その報告を見ておりますと、共通点あるいは、ひどく相違するけれども、こういうところがというようなことで、もっぱら共通点探しというようなことをやってみたわけでございます。そういう中で何ものかが生まれてきて新たな交流が広まるということが私は大切なんじゃなかろうかと。むしろ、旧来の小京都サミットのごとく、そういった範疇の中でいろいろ模索するのもよろしゅうございますけども、新たな視点を求めてやるということ、現代的なそういうことでやるということも必要なんではないかというふうに思っております。 ○19番(穐久仙十郎君) 私が質疑の中でお話したいのは、やはり毎年毎年予算にこのような金額が計上されていて、全国小京都会議という形で参加しておるわけですね。それなりの交流があるわけなんですが、私が言いたいのは、そういう国内交流が提唱されている中で、そういうこれまで培ってきた歴史というですか、行政の継続っていうですか、そういうものの中からやっぱり国内交流というものを一つ着目しなければならないのではないか。そういうところに、どれがいいということは言いませんけども、こういうこれまでお金をつぎ込んどる会議があるわけですから、こういうところにもやっぱり着目すべきでないかなと思います。  私は、この小京都会議に参加している秋田県の角館というまちに、何か総務経済かどっかの委員会で行ったことがあるんです。やっぱり同じような町並みっていうか、倉吉よりもっと立派なまちですけど、角館というまちで、今はないと思いますけども、JRの角館の駅に降りますと、何とかいう役者の何かうどん屋がありまして、この役者は今そういう演劇塾をつくっておるようです。だから、そういう点でのまちづくりをしている、そういう角館というまちもあるんですね。これはNHKの朝ドラでありました「空のじゅうたん」か何かの舞台にもなったんではないかなと思っています。  だから、私が質疑の中でお話しておりますのは、国内交流はいいと思いますよ。しかし、それをやっぱり受けて立つときには、これまで行政がやられたことを総括をされて、いろんな形でお金を出しておられるわけですから、こういう会議ちゅうですか、こういう仲間内ちゅうですか、そういうものをやはり重要な検討課題にされなかったら、これまで投資したお金がむだになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。わかればまた説明してください。 ○企画部長(中林正樹君) 国内交流の対象にということでございますが、先ほど市長の方からありました全国小京都会議というのが、京都とのゆかりでありますとか、「ゆかり」と「らしさ」っていいますか、そういう形でブロックで、54の小京都会議に加盟しておるということもございますので、私が答弁いたしますのは国内交流の観点からいって、その可能性について研究してみたいと思います。 ○議長(吉田 勤君) 質疑を終結することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、質疑を終結いたしました。  次に、第8款土木費について質疑を求めます。  1人、質疑の通告がありますので、発言を許します。 ○3番(大田 進君)(登壇) 公園の100年を迎えるということで、谷本議員も質問されたんですが、私、4年前に質問やったときに、これはすぐに取りかかると。100年を目指してプロジェクトチームを組んでやるのでということやったんですが、どのような話し合いが行われているのか。今またどういうふうになっているのか、それをお聞かせ願いたい。 ○建設部長福永孝行君)(登壇) 大田議員の御質問にお答えをいたします。  打吹公園の100周年に向けての取り組みということでございますが、一般質問谷本議員の方に市長がお答えいたしました関連でございますが、庁内の関係課から構成されます検討会を平成10年10月につくりまして、それ以降4回開催しておるところでございます。その内容でございますが、現在の自然は極力残しながら、改修すべき範囲は椿平から動物園までという範囲を定めまして、また、子供から高齢者までの幅広い市民の遊べる場としての公園を検討するということで、現状を把握し、どういう整備課題があるかということを現在まで話し合ってきておるところでございます。また、本年の3月には市報及び新聞で100周年記念事業に対する意見を市民の皆様から募集をいたしましたところ、3件の提案があったところでございます。そういうもろもろのものを踏まえまして、平成13年度に公園の改修に対する構想を取りまとめていきたいというふうに考えております。その過程の中で、市民の皆様と幅広く意見の交換を図っていくということにしたいというふうに考えているところでございます。 ○3番(大田 進君) 私がこの問題を言ったのは、公園をどうのこうのしてくれっていうことで言っておるんじゃないんです。あそこに動物がおって、その動物がかわいそうだから一日も早く何とかやってもらえんかということで、これはもともと言ったもんなんです。それを、100年がちょうどあるので、それに向けてそのことも一緒に含めてやりたいということやった。市民の意見を聞いてこういう問題ができるんですか、動物の。今おる醜い姿をさらけ出したサル、ああいう問題をどうするんですかと私は言っておるんです。それを、公園をきれいにするとか、市民と公園とが話し合いができるような、そういう和やかな場所をつくる、そういうことを言っておるんじゃないですよ、私は。それは執行部の方がそう思われて言っておることで、私は言ったのは、動物があそこにおると。あれは動物園じゃなく動物の展示場やと。張りついたまんま。シカでもそうでしょう。ああいう大型動物がああいうような形で、また、クマはそのような。あのクマが芸をする。座ったままえさ食べる。寝転がるとこがないんですよ、スペースが。だから、あれ自然とああいうふうになっとるんです。サルでもそうでしょう。ああやって毛が抜けて、全国誌の「フォーカス」いうのにまで出たぐらいなんです。それをどうするんですかと私は言っとるんですよ。そしたら、ちょうど100年、公園が100年を迎えると。それに向けてそういうことも考えるということを言っておられたんです。そやから、どういうふうに考えておられるんですかって私言っとるんです。意見の交換、市民とやって何するんですか。見に行かれたんですか、動物を、何度も。動物に聞かれたんかな。あそこの管理人の人たちと話されたんかな。私が聞いた限りでは、そういうような話はあまりされてないということなんです、管理人と。あなた方よりもあの人たちが一番よく知っとる、動物のことは。私は動物のことを言っとるんですよ。そのときに、公園が100周年を迎えるんで一緒にそのことも考えると言っておられた。そのことはどのように考えておられるんか、どのような話し合いがあったのかって今聞いておるんです。何も100年に向けての事業の経過を聞いとるんじゃないんです。もう一回答弁をお願いします。 ○建設部長福永孝行君) 御指摘のとおり、現在の公園の状況では、特に大型の動物、こういうものを飼育するということは、面積的な問題もありまして大変難しいというふうに思っておるところでございます。先がた申しましたように、100周年云々ということもございますが、今後、配置等につきまして、特に小動物を中心とした施設配置、管理等に移行をしていきたいというふうに考えておるところでございます。 ○3番(大田 進君) わかりました。小動物を中心にということなんですが、なら、その間、大型動物はもうはっきりと、かわいそうだと、あのままのスペースじゃ、ということはわかっとるわけでしょう、結局は。それであれば、一日も早く引き取り手を探してもらうとか、そういうところを探すのが当然でしょう。そういうスペースじゃかわいそうだなってわかって、今度は小動物だけにするんでしょう。それであれば、かわいそうなまま置いとくんですか。やっぱりそれの引き取り手があれば引き取っていただくところを探すとか、そういう、かわいそうだと言いながらそのまま置いといたり、私はそれが一番私にとっては腹立たしいことなんです、本当に。そのままにしとくでしょう、いつも。そうじゃないでしょう。やっぱりだめだと思えば新しいいい方向のところに出してやるとか。これ、なら死ぬるまで待つんですか、シカとかクマが、あのままで。そうでしょう。  結局、リスでも、「リスの会」というところが持ってこられて、これを打吹山に放すということになっておった。どうして放されないのか。「リスの会」の人たちは三朝のゴルフ場に放しておられる。そこにクルミ持っていって。よそのところには放して、倉吉市に持ってきといて倉吉市には放さないんですか。今度は、聞くところによると興和紡跡地に全部リスを持っていくということ。えさは「リスの会」が何とかされるらしいけど、その供給は。結局、管理は倉吉市がやるんでしょう。シルバー人材センターから雇って、その人にえさをやってもらう。何でこういうことになるんですか。「リスの会」が持ってこられて、そういう目的じゃないんでしょう、結局、最初の目的は。それか、今度自分たちが世話するが嫌になったと、逆に言えば。今度は倉吉市に預ける。倉吉市が今度は管理する。えさも与える、人材までこっちが派遣せないけん。安易に、この間もシカを寄贈された団体がありましたが、安易に受けるべきじゃないと思うんですよ。寄贈されたからといったって、手に負えんもんを。「ありがとうございました。もう1匹のメスが喜ぶでしょう」なんて喜んでもらって、来た方は災難や、そのシカでも。断ってもらった方がいいんですよ、あれ。やっぱりそうやってもらうもんなら何でももらうじゃなしに、後のことも考えたら、やっぱり断るべきは断る。まして、そうやって大型はこの公園には不向きやってわかっておるんであれば、これはやっぱり断るべきですよ。やっぱりそれぐらいのことははっきりさせていただきたい。もう一回。 ○建設部長福永孝行君) ただいまの御質問について答弁をいたしますが、今後は、大きい動物等につきましては寄附を受けないという方向で進めたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○3番(大田 進君) それと、サルが小動物になるか、どういう動物の扱いになるかわかりませんが、私はぜひサルを、サルは動物の中の中心の、子供たちが見て一番喜ぶのがサルじゃないかな。リスは人を見たら逃げるらしいんです。そういうものをこしらえて、そこにみんなが見に行って、リスが隠れておらんようになったのを見て喜ぶのがいいのか、何もないのを見て喜ぶのがいいのか、それとも、サルがするあの独特な仕種を子供たちが見て喜ぶのがいいのか。私はぜひとも猿が島を、パークスクエアの興和紡の跡地のところにぜひともつくっていただきたいし、これも検討していただきたいと思うんですが、ちょっと部長のお考えだけお願いします。 ○建設部長福永孝行君) サルの問題でございますが、御承知のように、現在の公園では限られたスペースの中でございます。したがって、限られた面積の中でどういうふうに改修していくかということにつきましては、今後いろんな知恵を借りながら検討していきたいというふうに思っております。パークスクエアの方にという計画は現時点ではございませんので、ひとつ現在の公園の中で検討してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田 勤君) 質疑を終結することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、質疑を終結いたしました。  次に、第9款消防費について質疑を求めます。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 質疑を終結することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、質疑を終結いたしました。  次に、第10款教育費について質疑を求めます。  6人から質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 ○9番(坂井 徹君) 1点だけ質問いたします。  まず、学校給食センター費についてですけれども、今5,000食ほど、中学校、小学校で給食を準備しておられるんですが、給食を食べている子供たちの中には、特に牛乳だとか卵を中心としたアトピー性を含むいろんなアレルギー反応を示す子供が、数はそう多くはないと思いますが、いると聞いております。それで、これは、特に最近の食生活を見るとスナック菓子が大変横行してますし、あるいは朝食抜きの子供、あるいは、テレビ等でよく報道されますように、小児性の糖尿病の児童がすごくふえてるというような食生活の実態から見て、アレルギー反応を起こす子供は、今後私はふえていく傾向にあるだろうと想定いたしております。そこで、現在給食センターの方でとっておられる給食の提供の仕方で、アレルギー的な子供たちに対する提供の仕方はどうなっているのか、それを最初にお伺いします。 ○教育次長(景山 敏君) 学校給食におきましてのアレルギーに対しての給食の提供の仕方でございますが、現在、先がたの質問でもございましたように、アレルギー反応をお答えします大きな要因に牛乳と卵というのが非常に多いというふうにいわれております。現時点では、牛乳と卵を使わない給食をそういうアレルギーの反応を起こす子供に提供しておるというようなところで、現時点では小学生3人に対しましてアレルゲンを除去した給食を提供いたしております。 ○9番(坂井 徹君) 今、対象児童は3人という数字がございましたけれども、これはほかにもこういう悩みを持っている保護者の方が、3人以外の方で今回も給食センターの方に御相談に行かれたというような事実もございます。そして、給食センターの方でやっている仕事の一つに、来年から入学する子供たちと小学校長と、その保護者を含めて、例えば試食会をやると、うちの子がこの給食で大丈夫だろうかというようなことまでやっていらっしゃるということも聞いております。そこで、今後じゃあ実際にそういう子供たちがふえてくるとしたら、どういうような対策がとれるかなということで、これは当該アレルギー反応を起こす子供たちの親以外の人からの一つのサジェスチョンといますか、そうなんですけれども、例えばバイキングランチということで、給食そのものをバイキング形式にしたらどうだろうかと。そうすると、バイキングにすると、もちろん嗜好でいろいろ自分の好きなもの嫌いものあるわけですから、好きなものしか食べないというような傾向は当然あると思いますけども、それは先生がチェックリストを持って、この子の嗜好はどうだというようなことを把握して、親御さんにそれを伝えると。ということは、ある意味のトータルとして見た三食食べる普通の食生活の中で改善すべき点は何かというようなことを子供も親も知っていくというようなこと。それで、大切なのは、これからもしそういう事象がどんどんふえてくるとしたら、やはり当該の子供たちがいる学校はあらかじめわかるわけですから、ある病院とホットラインでも結んで、アレルギー反応というのは割合早く反応が出やすい病気だと聞いておりますんで、即時対応してもらえるようなホットライン的なものも設けたらどうだろうかと。これは一つの提案ですよ。ですから、お聞きしたいのは、要は今後の対策ですね、それをもしお考えがあればちょっと伺っておきたいと思います。 ○教育次長(景山 敏君) アレルギーの子供に対する給食の提供の今後についてでございますが、現時点では、先がた質問にもございましたように、一種のそういう申し出のあった保護者から子供の医師の診断書を徴して、診断書に基づいて、給食センターで相談の上、対応をしておるような状態でございまして、新年度におきましての入学者に対する予定は、現在のところでは2名、アレルゲンを除去した給食を提供するという計画をいたしております。ただ、現在の給食センターの設備におきましては、やはり少品種の限られた品種の献立を大量に生産をすると、5,000食を生産をするという機能でございまして、各種のさまざまな給食を提供するという機能を持ち合わせておりませんので、残念ながら、現時点でとっておりますアレルゲンの一部を除去をした給食を提供していく方針といたしております。 ○4番(野儀恵一君)(登壇) 第10款に関連しまして、228万7,000円、新成人の集いについてですが、これまで私2回ほどこれに関して質問してまいりました。一つは、開催時期ということについて、これまで質問してきたんですけども、その内容を振り返ってみますと、祝日法の改正などにより成人の日が1月の第2月曜日となり連休になったということ。あと、全国的に成人の日が定められておるということによって、その意義を深めていくということから全国的にも、今まで夏だったものを冬に移行してきているという一つの傾向があること。あと、中部圏域を見ても、夏の開催が倉吉、関金、大栄、泊の4市町村、冬が北条、羽合、三朝、東伯、東郷、赤碕の6町ということであります。県内の他の市も見ても、倉吉以外はみんな冬の開催であります。こういったことから、だんだん冬の開催が多くなってきているわけですが、今まで倉吉市は夏の開催できております。そういったところで、全国的にも冬が多くなってきている中で、ムード的なものに一体感が持てないというか、そういったようなところも考えられるわけですが、また、私がいろいろ成人を迎えられた人に聞いてみますに、やはり晴れ着を着たいと。成人の日が夏であるために、なかなか着る機会がない、また、記念写真を撮る機会がないということをいろいろ数多くいただいております。そういったことから質問してまいりまして、以前の質問のときに「検討する」というような答弁だったんですが、まず、その検討の結果を伺いたいと思います。  次に、学校でのパソコン教育についてですが、具体的にどのような内容の授業となるのか。また、予算でもパソコン借り上げのほかに教材用ソフトの購入というのがありますが、小・中学校それぞれどういった内容の教材なのか。また、その事業を進めていく上での方針を伺いたいと思います。 ○教育次長(景山 敏君)(登壇) まず、成人式の開催日の件でございます。御質問がございましたように、野儀議員から、冬への、成人の日にほど近い日に開催してはということで検討もしてまいりました。現時点では1月開催をめどに検討しておるような状態でございまして、成人式の開催日につきましては、商工会議所から1月開催にという陳情がなされております。その陳情の取り扱いが現在教育民生常任委員会におきまして継続審査ということになっておりますので、今委員会におきましても教育民生常任委員会にお諮りしながら開催日を決定をしてまいりたいというふうに考えております。  そして、パソコン教室についてでございますけども、パソコン教室の具体的な内容ということでございますが、現在の学校におきましてのパソコン教室の目的は、基本的にはパソコンを使いこなせるということを目標にパソコンの授業を展開しております。これはパソコン専門の授業というものを行うものではなく、それぞれの教科の中で使用してまいっております。これは、国語でありますとか理科、社会、それぞれの中での授業の展開の中でパソコンを利用して授業展開をしていくと。その中で基本的なパソコンの使い方というものを習得をするというようなことでございます。そして、その教材についてでございますが、教材につきましては、まず、パソコン用のいわゆるソフトというものでございますが、これは一般的な、我々も使用いたしますごく一般的なソフトと、そして学習教材用に専用につくられたソフトというふうな2種類がございまして、いずれもその授業に合致をするような教材を選んで購入をした上で授業に使用しておるというような状態でございます。 ○4番(野儀恵一君) 成人式のことですが、1月をめどに教民で検討されるということで、それは時期についてはいいです。ことし、この成人式というのが新年からのメディアでもいろいろ問題が出てきたわけですが、やはり今後取り組んでいかなければならないというのは内容的なことが非常に重要じゃないかなというふうに思うわけですが、そういった内容的なことを今後どのように考えているのか。  また、やはり地域一帯を挙げての取り組み、盛り上げ的な部分で、例えば経済界とか、そういった部分での協力も盛り上げる上で必要ではないかと思いますが、そこら辺の連携をどのように取られているのか、その点についてお伺いします。 ○教育次長(景山 敏君) 内容が重要であるということでございますが、今年1月を中心に報道されました各地での成人式の報道は非常に厳しいものがあったかというふうに考えております。それがすべてだというふうには解釈はいたしておりませんし、また、本市の成人の集いにおきましても、テレビで報道されたような過激な行動という部分は見受けられておりません。ただ、主催者側といたしましては、やはりその時代時代に合った成人の集いをということで、何かと手を加えてまいっております。現在におきましては、式典色ということよりも、新成人の方々でも市民の方と意見の交換等を行って市政に反映にまいっております。また、庁内LANを構築したことによりまして、新年度からインターネットホームページの充実や電子メールを活用した相談窓口を設置しまして、広報公聴活動の充実を図ることといたしております。本市の出前説明会の類似のものに対する取り組みについては、陳情の場とならないような方法なども検討してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○17番(興治英夫君)(登壇) 県営内陸型工業団地と企業誘致について再度質問いたします。  本市の第9次総合計画策定のために実施された市民意識調査によると、「どのような施策に重点を置いたらよいと思うか」という設問に対し、2位以下を引き離して第1位に挙げられているのは「新たな産業の開発と企業誘致等による雇用機会の拡大」であります。この結果を見ても、県営内陸型工業団地の市内での開発と企業の誘致は倉吉市民待望の事業であり、市長が言われるごとく本市の発展にとって最重要の課題であると多くの市民に認識されていると思うのであります。しかも、最近3年間の県内への誘致企業の用地面積を見てみると、平成10年度に境港市と名和町に進出した企業がそれぞれ4.8ヘクタール、2.7ヘクタールと、規模の大きなものであります。オーダーメード用地が残りわずかとなった本市にとって、これと同等もしくはそれ以上の用地面積が必要な企業に対しては対応できないわけであります。県営内陸型工業団地については、本市にしっかりと、しかも早期に位置づけをしていただかねばなりません。この実現に向けて市長の固い決意をお聞かせいただきたいと思います。
     次に、市町村合併についてでありますが、市長の考える合併の進め方としては、まず中部全体に合併協議会の立ち上げを呼びかけ、全体の合併を目標として進めていく。しかし、期限内の合併を念頭に置きながら、組み合わせについては柔軟に対応するという考え方でよろしいのか、この点をお伺いしたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 興治議員の再度の御質問にお答えしたいと思いますが、内陸型工業団地の開発ということは、これは私にとっても倉吉市にとっても至上命題だというふうにとらえておるわけです。そのためのむしろ地域高規格道路の建設であり、道路網の整備であるということまで言及したいところでございます。市の現在の状況で申し上げますと、市独自の工業団地を持たないという状況がある。しかし、当面オーダーメードにはこたえてまいったという実績もございます。これは西倉工業団地であったからということがあるかもしれませんけども、そういう実績を踏まえますと、即対応という、先ほど2年かかると大谷については申し上げましたが、そのぐらいの時間が必要であると。そこで、市独自のということでなくて、やはり県が東・中・西のバランスを考えて、まず中部に工業団地をつくろうではないかと、今日までの反省を踏まえて内陸につくろう、それを倉吉にということで決意が固まっておるわけでありますから、これについてやはり促進してもらうと。それについては、我々、今日まで少し情報の場から離れておった恨みがございますので、このことについては積極的に県の担当の方とかかわりを持って、ぜひとも誘致したいと、早期に誘致したいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。  それから、合併についてでありますが、4月に中振協の場で協議会を立ち上げて研究を始めてみたいというふうに思います。あくまでも私は、県が示した四つのパターンの中で、一つは1市8町1村、広域連合のエリアの合併というものも、県のいわば認知した一つのパターンであるというふうに認識しておりますので、そのパターンに沿ってまずは議論を始めるべきだというふうに思います。新聞等の情報によりますと、東の2町1村ですか、それから西の方では他を取り込んだ東伯市構想であるとか、いろいろございますけれども、まずは1市8町1村、鳥取中部ふるさと広域連合のエリアでこのことは論議をしたいというふうに思っておるところでございます。どうしてもそれでは協議が整わないという状況が出れば、次のステップに移るということにも決してやぶさかではない。それは一つには、平成17年の時間的な制約もあるということであります。しかし、拙速になってはいかんというふうに私は思っております。条件をなかなか私が言っておるような形で満たすのは難しいかもしれませんけども、やはりもうタイムリミットも恐らく平成13年度に合併協議会あたりを立ち上げんともうおくれるぞというような御指摘もございますので、そのあたりも検証しながらでありますが、ぜひともそういう手順で進んでみたいというふうに思っております。 ○17番(興治英夫君)(登壇) 市町村合併について私見を申し上げますので、市長のコメントがあればお聞かせいただきたいと思います。  私は、中部の六つの町村の首長もしくは助役に合併についての考えを伺ったことがあります。西3町の方も、東郷湖周辺の方も、それぞれおられました。その中で、合併特例法の期限内に中部全体の合併を主張された方はありませんでした。中には、合併そのものに反対であるという首長さんもおられました。多くの方は、特例法の期限内にまずまとまれるところでまとまって、その後、すなわち期限後になったとしても、ということもありましたが、その後、中部全体の合併を考える段階論を言われました。まずまとまれるところでまとまらないと、期限内に間に合わないとの認識でありました。未来中心の負担金問題の解決にあれだけ時間がかかったという経過なども踏まえれば、「中部は一つ」という理想はあれ、現実問題として全体の合併はなかなか難しいのかなというのが私の実感です。中部全体の合併にこだわるあまり時間を失することのないよう、今後、いつかの時点で見きわめをつけなければならない時期が来るように思います。その際、市長に考えていただきたいのは、北条、倉吉、関金、三朝という組み合わせを合併の骨格として、その上に肉づけということもあり得るわけですけれども、大事にしていただきたいということであります。この1市3町は東郷湖周辺の構想にも東伯市構想にもやや距離があります。しかも、県の実施した世論調査では合併の相手先として三朝町が第1位に倉吉市、関金町も第1位に倉吉市、北条町は第3位に倉吉市となっており、第3位までに倉吉市を挙げたのはこの3町の住民の方々のみでありました。また、将来像としてもこの1市3町の組み合わせは将来の山陰自動車道、北条湯原道路という二つの高速道路を飛躍のバネにして、商工業、農業、観光をバランスよく連携・発展させることが可能であります。さらに、その中に歴史、文化、自然、安らぎといった要素を盛り込みながら県内外に情報発信ができる、将来のビジョンが描ける組み合わせだと考えます。最低限、この1市3町の組み合わせについては、この後の合併協議にこだわりを持って臨むべきだと考えます。以上の私見についてコメントがありましたらお願いをいたします。  以上で、質問を終わります。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) あえて私見とおっしゃいましたけれども、実現の可能性というようなものも十分加味された御意見だというふうに承りました。しかし、先ほどの答弁の中でも申し上げましたように、やはりスケールメリットっていいますか、から考えすと、こういう言葉は悪いかとも思いますが、「帯に短し、たすきに長し」という言葉がございます。やはり私は、冒頭の答弁の中でも申し上げましたように、10万というのが一つのやはり規模的にいって大事な線だろうというふうに思っておりますし、それから、合併でもって次なるステップはどうするのかということを考えますと、やはり小なりといえど一つの3万あれば市だという考え方もあるんでしょうけども、今までの共同歩調でまいりました1市8町1村、これが恐らく私は理想的な形ではないかなというふうに思う次第でございます。私見にあえて私の考え方を述べさせていただきました。 ○議長(吉田 勤君) 次に、同じく民主21の7番由田隆君に市政に対する一般質問を許します。 ○7番(由田 隆君)(登壇)(拍手) 民主21として市政に対する一般質問を行います。  まず初めに、障害者福祉対策についてお伺いをいたします。  早川市長は3月議会冒頭の施政方針演説の中で、このように述べられておられます。「全国紙が全国の市と区を対象に実施をした行政サービス調査の結果によると、本市の福祉・医療サービスは中国5県のトップにランクをされており、今後とも思いやりのある地域福祉の充実を図り、福祉・保健・医療などによる地域福祉ネットワークを形成をして、総合的な地域福祉活動の推進に努めてまいります」と述べ、また、障害者福祉の対策では、「当事者のニーズの多様化に対応していくため、倉吉市障害者福祉計画に基づいて障害者の自立と社会参加を促進するための在宅福祉、福祉施設の充実を図るとともに、障害者の住みよいまちづくりを推進をしていく」と、施政方針演説の中で力強く述べられました。中国5県には49の市があります。その中のトップといえば、我が市にとって誇り得ることなのかもしれません。しかし、倉吉市に住み、市民の声、とりわけ当事者の切実な声を聞けば聞くほど、この福祉・医療サービスのトップランクが手放しで喜べません。さきの12月議会では、救急医療と小児医療体制を、中国5県どころか県内他市と比較をして、その我が市の不十分性を指摘をさせていただきましたし、市長もこのことには理解を示して、関係機関と今後十分協議をすると、そのような御答弁をいただいたところであります。これから行う障害者福祉対策の私の質問の趣旨を結論から言えば、倉吉市障害者福祉計画の見直しを行い、障害者の実態やそのニーズの多様性に対応し得る施策の展開を求めるものであり、以下の質問を行います。  まず初めに、障害を持つ児童に対する行政支援についてであります。就学前の子供たちの療育の現状と、養護学校の義務教育終了後、地域で生活するための行政が行う福祉サービスの現状について答弁を求めます。  次に、障害のある人たちの雇用の状況についてお伺いをいたします。本市の障害のある人たちの雇用の状況を、小規模作業所、授産所への入所者の人数と一般企業の雇用状況を法定雇用率と実雇用率の比較をしながら、職種別に御報告いただきたいと思いますし、あわせて本市の障害者雇用状況について答弁を求めます。  次に、国内交流についてお伺いをいたします。  新年度からスタートする第9次倉吉市総合計画に新規事業として国内交流、すなわち都市間交流の推進が明記をされていますが、基本方針、基本施策とも具体的ではありません。まず初めに、本市が進めようとする都市間交流の基本的な考え方についてお伺いをいたします。  次に、本年2月に実施をされた国内交流の可能性を探る視察調査の結果についてお伺いをいたします。国内4カ所の視察調査先の選定理由及び、視察先においてどのような協議がなされ、どのような結果になったのかをお伺いをして、1回目の質問を終わります。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 民主21を代表されての由田隆議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず、障害児に対する支援について、倉吉市における障害児の療育訓練等についてのお尋ねでございます。鳥取市にございます鳥取県立鳥取療育院において、週2回の機能訓練が実施されておりまして、本市からは在宅の4歳と6歳の児童の2名が通園しておられます。これの送迎について市のマイクロバスを配車しておるということでございます。次に、鳥取県立皆成学園において、障害児地域療育等支援事業として、すぎのこ教室というものが開設されておりまして、ここでは主として療育相談が2週間に1回行われております。就学前の児童9名、小学生8名の17名が参加いたしております。また、鳥取県立皆成学園が肢体不自由児等巡回相談事業として実施しておりますにこにこランドが、北条町農村環境改善センターで月に1回開催されておりまして、就学前の児童11名、小学校8名の19名が参加しております。なお、これらの参加者は重複して通っていらっしゃる方もあります。さらには、市内各保育所に専門医師等を派遣して、保育士、保護者に対し療育訓練の指導相談などを行っておりますが、これは市の事業として年に1回実施をしております。これらの事業を実施することによって、障害児の早期発見、早期訓練を行い、障害児福祉に努めておるところです。  次に、障害児が義務教育及び養護学校高等部等修了後、地域で生活するための福祉サービスについてのお尋ねですが、まず、県からの補助金で運営している障害者小規模作業所への通所が考えられます。これは、一般企業への就労が困難な障害児及び障害者の就労の場を確保し、あわせて社会参加を推進していこうとするものであります。次に、身体・知的・精神障害者の授産所への入所及び通所が考えられます。これは、在宅での生活が困難な方が作業をしながら必要な訓練を受け、生活をされる施設でありまして、最終的には一般企業への就職等自活できることを目的としております。また、在宅での生活をするために日常生活訓練の必要な重度の障害者の方は、更生訓練施設等への入所が考えられます。そのほか、福祉用具の交付、デイサービス、ショートステイ事業等、各種在宅サービス事業の実施によって、障害児及び障害者の方が地域で安心して快適に暮らせることのできる環境整備に努めております。  次に、障害者雇用の状況について、障害者小規模作業所及び授産所への入所状況をお尋ねでありますが、現在本市には2カ所の作業所があります。まず、市内八屋の旧西郷公民館に知的障害者を対象としたうつぶき作業所があり、14名の方が通所され、本市からは11名の方が通所されています。また、同じ八屋の清掃事務所跡に精神障害者を対象としたしらゆり作業所があり、23名の方が通所されておりまして、本市からは13名の方が通所されております。なお、平成13年度において視覚障害者の方を中心とした作業所が開設される予定であります。次に、授産所については、まず、身体障害者の方を対象とした授産所は県内に5カ所あり、本市から合わせて27名の方が入所あるいは通所されております。また、知的障害者の方を対象とした授産所は県内6カ所ありまして、本市から55名の方が通所または入所されています。  次に、一般企業の雇用状況について、法定雇用率と実雇用率の比較についてでありますが、障害者の法定雇用率は平成11年度からそれまでの1.6%から1.8%に改正されております。これは56人以上の規模の企業が対象となっておりまして、平成12年6月1日現在、倉吉公共職業安定所管内で対象となる企業は78社あり、そのうち60社が身体障害者及び知的障害者を雇用されております。その内訳は、重度障害者の常用雇用者は44人、重度障害者以外の常用雇用者は88人でありまして、実雇用率は1.82%となっております。なお、重度障害者を雇用した場合は2人分としてカウントされることになっております。また、産業別の雇用状況につきましては、建設業5社で10人、製造業27社で82人、卸小売業6社で15人、金融保険業1社で1人、サービス業21社68人という状況です。雇用率の向上には、一番には企業の理解と協力が不可欠ですので、公共職業安定所、倉吉商工会議所とも連携を取り、取り組みを進めてまいりたいと考えております。次に、本市の雇用状況についてでありますが、官公庁の法定雇用率は2.1%となっており、一般企業に比べて高く設定してあります。本市の雇用状況は、重度障害者を1人、重度障害者以外を6人雇用しておりますので、雇用率は2.38%となっております。  次いで、国内交流についてのお尋ねでありますが、本格的な地方分権時代を迎えて、今後地域の自立が迫られております一方、国内の自治体との交流を活発にし積極的な情報発信や交流人口の拡大を進めることが重要となってまいっております。地域間交流のメリットは、交流を通じて地域の活性化を図るとともに、自分たちのまちの魅力を再認識し、地域への愛着を深めていただき、そこから地域資源の掘り起こしや新たな独自性の創出が可能となるものと考えております。国内交流の基本的な考え方については、1市または1自治体に絞って姉妹都市提携を結ぶのではなく、さまざまな分野にわたっていろいろな都市との交流の可能性について調査研究を行っているところですが、その基本として、本市と共通点や歴史的なつながりを持つ市、本市出身者とのつながり、既に民間レベルで交流されている市や経済面での効果を見据えた近隣県等の市等を候補地として選定し、これを一つのきっかけとして、今後の交流の可能性を調査研究しておるものです。  2月の調査では、四つの自治体へ出向き、その中で本市とぜひ交流を進めたいというところもあれば、交流は考えていないところもございましたが、できることから少しずつ取り組み、それらがまたきっかけとなって交流が広がり、相乗効果的に利益を得られるようなものにしたいという考えで事前の調査を実施したものであります。各市を選定した理由ということがございましたが、大阪の枚方市は、倉吉JCが昭和43年に姉妹JC提携をしておりまして、枚方まつりというものに参加を続けておるということがございますし、峰山町、京都府でございますが、天女伝説を持っておるところでございまして、平成11年度に羽衣サミットを開催したということ。千葉県の松戸市は二十世紀の発見の地であります。鳥取二十世紀記念館において二十世紀梨の原木を2カ月間借用するということ、それから、佐渡ケ獄部屋が松戸市にあるということもございます。千葉県の館山市は、南総里見八犬伝のモデルといわれる里見忠義公の出身地であるということから選定したものでありますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ○7番(由田 隆君)(登壇) 再質問を行います。  まず、障害者福祉についてであります。97年に障害者福祉計画を策定した際、身体に障害がある人が1,900人、知的障害者の方が260人、精神に障害を持たれる方が1,200人と、少なくとも97年には我が市に3,300人の障害者が生活をしておられました。また、今後急速な高齢化の進行とともに人数の増加や障害の重度化が進むと予想されています。先ほど療育訓練の状況について御答弁をいただきましたが、これも課題が明らかであると言えます。鳥取の療育園に週2回、2名の児童が通園しています。どこに住んでいるかによって受けられるサービスの違いが出てきてしまう。療育の意義は早期に発見をして早い段階で具体的な援助を行うことであります。どこに住んでいても求めるサービスが受けられるシステムづくりが今我が市に求められているのではないでしょうか。月2回の障害児療育支援事業、すぎのこ教室ほか、それらの事業、本当に当事者のニーズにこたえ得る事業になっているのかどうか。  そしてまた、雇用の現状も御答弁をいただきました。いずれも法定雇用率をわずかに上回っているに過ぎず、障害のある人が最大の願いを持っている職業を通じて自立と社会参加の思いにこたえ得るためにも、倉吉市障害者福祉計画の見直し作業に着手すべきであると思います。そして、この計画が当事者の願いを網羅し、内容あるものにするためには、実態調査の実施を行い、人権と真の福祉先進自治体を目指してほしいと思います。御答弁をいただきたいと思います。  そして、国内交流について再質問を行います。先ほどの御答弁の中で、国内4カ所の視察調査先の選定理由及びその内容を御答弁いただきました。本市とつながりを持つ自治体のみ今回4カ所行かれたように言われましたが、私は、松戸や、そして館山の交流を否定するものではありませんが、多くの市民参加による交流ということにはなかなかなりにくいのではないかというふうに思います。私は、国内交流先を1カ所に限定をせず複数として、学生や市民レベルで交流できる地域の模索も必要であると考えます。倉吉市から今でも3時間も車を走らせたら太平洋が見えることができるというふうに伺っております。ましてや、北条湯原道路が完成した際には2時間半に短縮できるのかもわかりません。学生や市民が比較的容易に移動ができ気候や文化の違う都市と交流することも、我が市にとって有益なことになると考えます。そして、パークスクエアや白壁土蔵群を初め倉吉市の観光資源を掘り起こし、小さくともキラリと光る新交流都市倉吉を目指すべきだと私は考えます。市長の感想をお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 由田隆議員にお答えいたします。  まず、障害者福祉計画の見直しということでありますが、これは国・県の事業と密接にかかわっておりますので、国や県の動向を見ながら検討いたしますが、そのために倉吉市独自として実態調査をすべきではないかということであります。御指摘のとおり、倉吉市障害者福祉計画は平成9年の12月に策定いたしておりまして、いろいろ状況が変わってまいっておることは確かでございますので、今後見直しの方向で検討をしていきたいというふうに思っております。それには、障害者の方々のニーズを把握する必要があるということでありまして、いろんな障害者の方々の団体の御意見をお聞きするとともに、障害者の方へのおっしゃるアンケートの実施、どういう形になるか具体的にはまだはっきりしておりませんが、アンケートなどを実施して今後検討してまいりたいというふうに考えております。  それから、交流都市でありますけれども、「遠い親戚より近い他人」みたいな言葉もあるようで、非常に地理的に遠いということはありますが、松戸市については、先ほどちょっと申し上げましたが、二十世紀梨の原木を記念館のオープンから2カ月間借りるというような、もう具体的な取り組みになっておりまして、子供たちもぜひこういった倉吉市のようなところでゆっくり過ごさせたいというようなこともおっしゃっておりましたんで、可能性が十分あるというふうに思いますが、なお具体的にやるということになると、まだまだ厳しい検討が必要だというふうに思います。「交流とふれあいのまち倉吉」ということは、新しい意味での交流都市を目指そうという呼びかけ、スローガンでありますので、その方向に向けていろいろ今後検討してまいりたいというふうに思います。具体的に一つどの市、どの都市あるいはどの町ということでは今のところ絞り込んでおるものではありませんので、間口は広い方が私はいいと思います。多く情報をいただきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(吉田 勤君) 暫時休憩をいたします。                午前11時43分 休憩                午後 1時00分 再開 ○議長(吉田 勤君) 再開いたします。  次に、開明21の23番藤原栄喜君に市政に対する一般質問を許します。 ○23番(藤原栄喜君)(登壇)(拍手) 私は、開明を代表して、今日多くの園児のお母さんたちに充満している必死の叫び「高い保育料を下げて」を、この議場を通じて市長のあなたのところにしっかりと受けとめていただくため、深い思いを込めて質問をいたします。しかし、この壇上に立った今でも私の心は晴れず、厳しい苦悩の中でこの数カ月の私の歩みを思い詰めながら質問を続けております。そして、その苦悩は、あの寒い冬の朝、各保育園の前で心から保護者の皆さんに誓った今度の議会で保育料を必ず下げてもらいますと、そのことがこの質問の日になっても市長のあなたにその気配さえ見えず、どうやら今回も人の苦しみがわからない冷たい人の仕打ちで、今にもこの問題は打ち崩されようとされていることがよくわかるからであります。  思えば、確かにあの2月の風と雪混じりが続いた10日間は、殊のほか冷とう等ございました。身体を凍らせながら、しかも2日に1日の透析の障害の身である私は、それでも12月にあのお母さん方の悲痛な叫びの代弁者として議会での発言をあなたに容赦なく一蹴されたことに、それならば直接この人たちの声をアンケートの結果として市長に突きつけるしかないと、そして、それは私の意地と執念の行動でした。  「保護者の皆さん、私は市会議員です。長い長い間あなた方の生活を苦しめてきた保育料を下げさせるため、このように呼びかけております。アンケートに御協力ください」と、そしてこの各保育園前での呼び声は皆さんの関心事であるだけに多くの方の同調をいただき、その翌日から我が家に次々と舞い込む回答葉書の内容、また、以前からもお母さん方の今までのうっぷんをためた激しさからも強く読み取ることができました。もちろん、この訴えの行動には72歳の私の妻も加わり、「このように夫と寒さで泣くような思いをしても、どうせ市の心ない人にはこの苦労を知ってもらえず、あっさりと一蹴されるでしょうね」と強い不安の言葉でした。しかし、夫が政治に携わっているこの倉吉市で為政者のその政治のまずさから庶民が苦しんでいるのを、障害の夫を持つ同じ弱者の立場から決して人ごとではないとの強い強い思いがあったから、ついてきたのでありましょう。  そして、この私たち2人の行動は多くのお母さん方の胸に異様なほどの感動を与えたようでございました。大きな荷物を下げて保育園に子供を預ける朝の忙しさの中でも、一々立ちどまって「御苦労さんです」とやさしい声をかけていただいたり、また、回答の葉書の中にも多くの方から私あてに「障害の体を大事にして頑張ってください」の励ましのペン字は、私たち2人に寒さの苦労を忘れさせ、必ず実現まで頑張ろうの、それこそ涙の誓いでした。でも、世間の中にはそれこそこの私たちの心を知らずか、「あなたたちが勝手にそんなことをされたとて市のかたくなな人に一蹴され、かえって笑っておられ、保育料は下がりませんよ」と陰でぶつぶつとあざ笑いをしていた人もあったかもしれません。とするならば、人間の心の貧しさを大変むなしく感じます。また同時に、それは子育てと必死の生活にさまようお母さん方にとっても怒りがこみ上げるほどの悲しい思いであったと思います。  市長、このようなお話をしている私の心の思い詰めが、あなたにおわかりいただけますか。もしもこの悲しさを含んだ私の思いがあなたの心に通じるとするならば、どうでしょう。今すぐこの議場を通じて心配されているお母さん方に少しでも心の慰めとなる約束をしてください。それは、このような市民の生活を脅かしている保育料についてはぜひ改善への一歩をどうしてももうここらで踏み込んでほしいのです。私がこれほどまでに申し上げるのは、今や全国では、国の基準に従っておっても民の生活は守れないと、保育料の階層別表を安く変えることを実行している都市が数え切れないほど幾らでもあるからです。しかも、市長、これはあなたの腹の決断だけであすからでも実施することができるからでもあります。あなたはすぐ「金がない」とおっしゃるでしょうが、しかし、もう市民はだまされないのです。それは、私たちにはよく理解されても、先日の圧着端子の1億円のように、つまりあなたの税金の遣い方のさじかげんでどうにでもなると思っている人が多いのです。しかも、保育料はもう全国でこの首長のさじかげんの競争にさらけ出されているのです。そこでは今や次々と相手にされない国の基準にしがみついているかたくなな首長のところだけの庶民が泣かされているのです。いや、もうお母さん方は、早川さんの決断力がないばかりにこんな人泣かせの目に、しかも長い間にわたって遭わされていることを、みんなが強く感じているのです。市長、あなたは、もしこれだけ申し上げても、さらに私が2月の寒空に闘病のつらさを乗り越えて、そしてこの体を張ってあなたの誤りを諭そうとしている行動を、どうしてもわかっておられないのですか。それは結果的に悲しいことですが、先ほどのあざ笑いの人が言っておられたことと同じことであるとしか言う言葉がございません。そしてまだあなたにはきょうのこの質問の日さえ切り抜けさえすれば後はどうにでもなるとお考えとするならば、私もこの保育料問題に執念を10年前からかけてきた市会議員です。一体どのような手法を用いればあなたの心を動かすことができるのか、それをお聞きするまで、いつまでもこの追及を続けなければなりません。また、既に後日の質疑の通告はそれを覚悟しているからです。  私は、きょうはこのアンケートの調査と全国の保育料を安くしている都市から取り寄せた多くの資料をもとに、数多くの質問を通告いたしております。また、これは倉吉市の保育料のどこが悪くて何で高いのか、そして、なぜお母さん方を泣かせているのかを明確に指摘をしております。そして、今回の私の質問通告書には、いつものそれと違って、その内容も克明にかつ具体的にして提出してありますから、市長がお読みいただければ私が言おうとしている内容はよくおわかりになり、ぜひ市長が通告書を見ていただいて、市民に保育料の内容に対する考え方を伝えるせっかくの機会でもありますから、この通告書に従って御回答を述べていただきますようお願いをいたしておきます。  私も議場でこのような発言がそう簡単に即刻事が解決するとは思っておりません。なるがゆえに、昨年の末の議会の質問であえて、「事はすぐとはいかないでしょう、しかし、高い保育料を毎月ごっそり取られて生活の苦しさにあえぐ人のことを思えば、一刻の猶予もできません。どうか市長が議会などの委員会ともお話をされながら、すぐに検討に入ってください」と激しい注文をつけておいたはずです。その後、あなたはどのように前向きの検討をなされたのか、具体的に御回答をされたい。このような今回の私の執拗なほどの質問行為は、ひたすらきょうのこの議場での保育料問題の行く末をそれこそ祈るような気持ちで、今回から始まりましたテレビの画像を見ながら案じておられます多くの関係者に納得のいく解決になるよう強く望むからであります。そのために私は最後まで全精力を尽くして、一定の前進が見えるまで質問をいつまでも続けることを申し上げ、市長、まず通告書の質問の一切を含めて、それぞれしかとお答えをいただきますよう促して、第1回の質問といたします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 開明21を代表されての藤原栄喜議員の御質問にお答えしたいと思います。  寒い中、大変な思いでアンケートを取られたというようなこと、逐一事前にいただいておる書類で見せていただきましたが、思いを述べまして御理解を得たいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  昨年の12月議会での御質問に続いての保育料に絞り込んでの御質問でございますが、議員が発行されました「保育料特集号」あるいは「保育料アンケート集約特集号」などにも目を通させていただいたところでございます。そこで、御質問の市民の生活を脅かしている保育料について市長はどのように考えているか、また、どのような手法を用いれば市長が心を動かすのかというようなことでございましたが、再々の御質問に答弁を申し上げておるとおりでございますが、保育料につきましては、議員も御発行なさった「保育料特集号」で国の施策の矛盾あたりに言及されておりますとおり、現在の保育料に係る制度においては、保育単価の算出基礎となっております保育所職員の本俸基準額が相当低額に抑えられておるために、市の超過負担が平成11年度決算で申し上げますと2億135万円と高額にわたっております。また、保護者の保育料については、国庫負担基準における保護者負担割合が約40%とされているところでありまして、その負担軽減のため、保育料の超過負担として、平成11年度決算では第3子軽減分約2,494万円と合わせて、約7,889万円を支出し、また、平成12年度の見込みでは、第3子軽減分約3.400万円と合わせて、およそ9,000万円の超過負担となっております。このように、国の制度による超過負担と保護者の保育料負担軽減のための超過負担、合わせて毎年約3億円近い超過負担がございます。保育料の軽減のためには国の抜本的な制度改正が必要と考えておりまして、事務段階では毎年県を通じて、保育所運営費に係る国の負担割合をふやしてほしいこと、また低額の保育料を設定してほしいこと等を要望させておりますし、県市長会あるいは中国市長会等でも継続して国に要望してまいっておるところでございますので、御理解をいただきたいと存じております。よろしくどうぞお願いいたします。 ○23番(藤原栄喜君)(登壇) 別に質問の通告書を出しておりますが、その中に、市長の基本的な受けとめ、特別保育の経費、あるいは生活危機と異常事態になっているが、どう考えるのか。さらには、県内市長会ではなくて、全国でも一番高いのが鳥取県の市長会なんです、そんなもんといつまでもつき合ってどうしておられるのですか。先ほども申し上げたように、全国的には多くの都市で民の生活を守るために市長の決断がなされているんです。あなたはいつまでも決断はされんのですか。いつまでも国の基準や市長会にならって今の状態を続けられるのですか。  さらに、いろいろ専門委員等でつくる協議会等についてどのようにお考えなのか。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 藤原議員の御質問の中に、事前にいただいたものについて、県の市長会はともかくとして、同様の規模の市でもこのぐらい子供さん方を優遇しておるところがあるよというお話も確かに承っております。向日市の例などを具体的に聞いておるわけでありますけれども、やはり基本的には、国の規準がこうなっておるために、その間隙を埋めるのは市町村のそういった手当、超過負担しかない。そうしますと、やはり身の丈に合ったっていいますか、それでも精いっぱいやらせていただいておるということを言わざるを得ないわけでありまして、向日市の例から言いますと、非常に面積の狭い市でありますから、そのあたりがあるいは影響しておるんかなというようなことも考えますけども、基本的にはやはり国の規準に従い、サービスをできるだけ向上させて対応させていただくということが今我々のとるべき道であるというふうに信じておるわけでありまして、どうぞこのあたり保護者の方々に誤解のないように理解を得る努力もさせていただきますので、よろしくお願いをしたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いします。 ○23番(藤原栄喜君)(登壇) 市長、あなたは保育関係の保育料については、運営費にかかる金が極めて高いので、その40%に基準とする金額で施行されているから、どうにもならんという言い方をいつもおっしゃっておられます。今、倉吉市の3歳未満が16万7,302円といういわゆる保育単価になっているわけです。その40%といいますと大体6万6,000円ぐらいで、我が市の関係に合うんですが、そういう計算でいきますと、羽合の保育料の40%で計算しますと、本市の37%の保育単価にしかならんわけです。あるいは、北条の保育料を基本として、これが40%だという考え方になれば、本市の70%にしかならんわけです。向日市の関係で言いますと、本市の64%ぐらいにしかならんのです。いわゆる保育単価が出ておって、その40%を基本として保育料に掛けておるということになれば、保育料の安いところは本市の30数%が羽合町の保育単価になるんだ、こんな単純な考え方についてはどうですか。  それから、市長はいつも言っておられるんですけれども、いわゆる市長会あるいは国の基準、そこでお尋ねしますが、これからもし保育料を本市で安くされるときには、どういうときですか。市長会で安く決めてもらわなければ、あるいは国の基準が安くならなければ、10年たっても20年たっても今のような高い料金制度を続けられるんですか。その辺をお尋ねしておきたい。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) ただいまの御質問にお答えしたいと思いますが、どういう場合にそれじゃ我が市の保育料が下がる要素があるのかということであります。幾つか考えられると思いますけども、今議員おっしゃったように、国の措置単価が、保育単価が上がってくるということが、国の負担分が上がってくるということが一つ考えられると思いますし、それから、これはそういうことは考えるのはちょっと無理かもしれませんけども、今の少子時代という時代を迎えておるわけですが、保育園にほとんどの保護者の方が入れようかという気持ちになっていただく、つまり、今の現有の定員が100%埋まると、以上になるというような事態がもし考えられるとすれば、そういうのもやはり保育料を考え直すきっかけになるのではないかというふうに思います。それから、保育料はある程度所得階層を考えてやっておるわけでありますので、やはり低いところ、高いところがこの際問題になるんだろうというふうに思いますが、いわゆる階層別の児童の割合が大幅にバランスが違ってくるというようなときにはやはり考えられるのかなという気がいたしております。これ十分議論をしておりませんので、内部的な議論をしておりませんので、今どういう場合が考えられるかと、市長としての個人的な見解というものがあるかないかわかりませんが、私の思いを今述べて、幾つかの事例をお示ししたようなことでございます。何とぞ御理解を賜りたいと思います。 ○23番(藤原栄喜君)(登壇) 私が市長会とか国の基準が下がらなければ改定されないのですかというのは、今回私は極めて情熱を出して、市長にもお見せしておりますように各資料を提出して参考までにしていただいたはずです。ここまでやっても下がらんということは、あなたはもう市長会で決めるときか、あるいは国の基準が下がるときだけしかしないんだと、私はそういう理解しかできんのですが、広いお母さん方にそういう形を伝えてもいいのですか。しかとお答えいただきたいと思います。先ほどからの答弁聞いておりますと、市長、申し上げますが、私はこの壇上で平成5年の12月、平成6年の3月、平成6年の12月、平成9年の9月、平成10年の6月、平成11年の3月、平成12年の12月と、7回、合わせて、保育料を安くしなさいという声をこの壇上で何回もやっているんです。今ここにそのときの議事録全部合わせておりますが、ここまでやってもできないということになれば、さっきの話に戻るんですが、もう一度6月の本年度の改定までにいろいろ努力をして、ここまで声が高くなっているんですから、何らかの努力をしてみますということがこの議場から皆さんに伝えていただけませんか。その辺もひとつお尋ねをしておきたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) お答えしたいと思います。  先ほど来述べておりますように、毎年かなりの額の超過負担を市でやっておるわけでありまして、今さっきもちょっと触れましたけども、就学前、学校に行く前のつまり保育園児たり得る子供さん方でありますけども、この数からいいますと、保育園に行っておられる子供さんと行っていらっしゃらない子供さんの割合が、ちょうど半々ぐらいに統計ではなるようです。そこで、税負担は皆さんに公平に負担していただいておるわけでありますが、今度、保育園に行っていらっしゃる子供さんを対象に税金をどんどんつぎこむということが果たして公平かどうかというような観点も、検討には必要だというふうに思っておるところでございます。それは手厚いに越したことはありませんけども、片方の面から見ますと、やはりそれは保育園に行っていらっしゃらん子供さん方に対しては不公平の感を否めないというような現象が出てきます。そこらあたり、バランスっていいますか、そういうもので判断すべきであろうと思いますけども、精いっぱいの今の現状では超過負担を行って、絶えず改善も行っておる。例えば階層の見直しなんかをやりましたし、それから、どの層にどの程度の負担をしていただくのが公平かというようなことも毎年検討しておるところでございまして、そのあたりの努力も評価していただきたいというふうに思います。たびたびの御質問でございますが、今の公平の原則というようなものから判断しますと、こういう答弁にならざるを得んのかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○23番(藤原栄喜君)(登壇) 市長、さっき申し上げましたが、この議場で過去8年間の間に7回、保育料の関係について追及しているんですが、いつも今の答弁と同じです。それじゃお尋ねいたしますが、先ほど私が読み上げました通告の中に、今、保育料はもう全国で首長のさじかげんの競争にさらけ出されているのです。安いところが幾らでもあるんです。この安いところは超過負担を構っていないのですか。安くすれば超過負担を増大させることになる。言わば、言いかえれば超過負担を出すことにもう腹固めを各首長がやっておられるんじゃないですか。それがなぜ倉吉市はできんのですか。そこら辺まずお聞かせいただきたいと思います。  それから、実はこれは今私のアンケートの葉書の中にも、毎年、現在でも2,500万なり3,000万の保育料の滞納があるようです。葉書の中では、「藤原さん、この滞納額は翌年の保育料に振りかけられるんですか」と、こういう内容の葉書が数枚来ております。私は「そんなことはない」と、こういうことになるんですが、いろいろ聞いてみますと、子供さんが相手ですから簡単な徴収ができないということですが、質問通告の中にありませんから、これは15日の質疑の中で、現在の保育料の未納額、保育料の徴収の考え方、将来の見込み、こういったものはひとつぜひ用意をして御回答をいただくようにお願いをいたしておきます。  それから、私は親切丁寧にこの通告書を出しました。そして、先ほど読んだ中でも、ぜひ保育料について市民のために、内容をわかるために答弁してくださいということを市長に申し上げました。しかし、それらに対する具体的な答弁ございません。私は、議会運営委員会の協力の中で、15日にはそんなに時間を取らんようにして、きょう市長が御回答になればよいというふうに考えておりましたが、やむを得ません。15日に5時間でも6時間でも質問を続けなきゃいけないような事態になったと思います。そして、先ほども6月ごろに何らかの努力をしてみるという言葉はあなたから一つも出ておりません。これらを含めて15日に数時間の引き続き追及をいたしますことを申し上げて、時間を坂井議員にお譲りしたいと思います。 ○議長(吉田 勤君) 次に、開明21の9番坂井徹君に市政に対する一般質問を許します。 ○9番(坂井 徹君)(登壇)(拍手) 藤原議員の後を受け、通告どおり3点につき順を追って質問いたします。  まず、昨日から先ほどまでの執行部と議員のやりとりを見ましてもわかりますように、保育料の軽減も無理と言われるごとく、市財政は本当に厳しい現実にあり、あわせて、ここ数年間の大規模事業費の償還の推移を考えると、3、4年後には一体倉吉市の財政は本当に大丈夫かという心配がつのります。しかし、それにも増して厳しいのは市民生活の実態であります。これだけ個人消費が冷え込み、10月からは65歳以上の介護保険料の全額徴収も始まります。また、公共料金等の滞納状況に目をやれば、保育料が2,500万、あるいは軽自動車税が500万、固定資産税、国保料、市民税、住宅使用料その他、上下水道の滞納を合わせると、概算でおよそ5億円ぐらいになろうかと思います。  こうした明るさとはおよそかけ離れた環境の中にあって、まず温水プールについて伺いますが、現在設定されている利用料金で果たして試算どおり8万人の入場者が見込めるかどうかという問題があります。市営温水プールの開設目的は、いつでも、だれでも、自由に、大いに泳いで、ワイワイ楽しめる施設として、売上もさることながら、市民が本当に身近な施設として気軽に利用できることが第一です。きょうは時間が空いたから30分とか、例えば午後の散歩のかわりに1時間とか、あるいは、孫が来たから半日くらいとか、その日の気分や体調や条件に合わせて自由に利用できなければ、市民はやがて遠ざかっていくと思われます。それには、利用料金が割引きとなる会員制度あるいは定期券による利用方法がぜひ望まれるところです。しかし、そこで足かせになっているのが、ことしの1月10日に有限会社倉吉スイミングと結ばれた協定書です。ちなみに、その写しを持っておりますので一部を読んで見ますと、その第1条で「倉吉市は温水プール利用料金が割引きとなる登録制の会員制度は行わないものとする。ただし、将来住民要望等により変更する必要が生じた場合は、双方協議し変更するものとする」とあります。  そこで、お尋ねいたしますが、市長、温水プールのオープンまでまだ3カ月以上あります。協定内容をオープンまでに見直し、1日何回でも、あるいは短時間でも、また長時間でも自由に泳げる形態が可能となる会員制度をとるべきではないかと考えますが、市長の考えを伺います。  次に、2番目として、どんな方にお聞きしましても、大人900円は高過ぎると言われます。回数券を使っても1回750円かかります。この金額を見直す気はないのかどうか伺います。  3番目として、協定書には、住民要望等により変更の必要が生じた場合は、倉吉市と倉吉スイミング双方で協議するといっておられますが、市長、住民要望があるからこそ私がこうして質問しているわけでして、それでは市としてはほかにどんな手だてで住民要望を把握されようと考えておられるのか伺います。  4点目に、仮に倉吉スイミングと協議するにしても、歩み寄りが見られなかった場合には、高くて利用しずらいという市民要望にこたえる形で、現在の設定料金を市民が納得できる常識的な料金にまで下げる気持ちがおありかどうか伺います。  5点目に、協定書には「登録制の会員制度」となっております。これは、法的解釈、判断ということで言えば、私はこの文言からは、例えば1カ月の定期券、3カ月あるいは半年の定期券といったものならば、そうした利用促進の便宜を図ることは差し支えないということだと理解しておりますが、それでいいのかどうか確認いたします。  さて、利用料金的な問題と異なった視点から、プールにつきあと3点質問いたします。  その一つは、温水プールの管理運営委託がシンコウスポーツ株式会社と決定しておりますが、このプロポーザルコンペに参加した4社に対しては、事前に協定書の存在と中身を知らせてあったのかどうか伺います。  2点目は、シンコウスポーツ株式会社の言う職員の配置ポストと職員数を見る限り、同社が言う収益性向上策または利用者定着方策、そして各種イベント実施が果たして可能と判断しておられるのかどうか伺います。なぜなら、先ほどの協定書にある第3条では、「特に水泳教室等の常用の選任指導員は置かないものとする」とありますが、参加料を取ってまで実施するイベント等を、だれがじゃあ先生役となって指導するのでしょう。  3点目に、特にイベントについては「利用料金のほかに参加料を徴収する」とありますが、これは端的な言い方をすれば、大人は900円ないしは回数券の750円プラス参加料というものが必要になってまいりますが、果たして1,000円以上払ってプールのイベントに参加する市民が大勢いるかどうか疑問に思います。市長の見解を伺います。  次に、公立保育園の民間委託について伺います。  民間委託の是非については、公立・私立双方のメリット・デメリットを中心に、私は昨年の6月、9月、12月議会で詳細に検討を加え、その内容を説明するため広報新聞を配布することとあわせ、公立・私立が競合する地域4園を含む5園の207名の保護者に対するアンケート調査を実施し、その結果、保護者の「民間委託は嫌」という強い意向があることも説明してまいりましたが、これに対し市長は、12月議会で「市独自の調査も考えている」と答弁されました。そこで、1点だけお尋ねしますが、数年前、公立の上井第1、第2保育園を一つに統合されたことと異なり、今回は公立を民間に切りかえるというこの考えは、やはり今も変わらないのかどうかお尋ねいたします。  通告している3点目の質問に移ります。  通告では、赤瓦と中心市街地活性化制度の関連についてお伺いしたいと通告してありますが、要は、この質問の趣旨は、270億円もの投資をし「百年の大計」に位置づけられたパークスクエアが、将来的にも大きなお荷物となることなく、周辺に広がる旧市街地と面的連携ができ、市民に活気が戻り、人の往来が頻繁になり、観光客の入り込みがふえ、空洞化の進む旧市街地の商店が大型店とは一味違った日常生活上の必要店として再生されるためにも、中心市街地活性化法に基づくまちづくりを一日も早く実施していくべきだと思うからであります。  そこで、質問いたしますが、1点目に、中心市街地活性化に対する行政の取り組み状況はどうなっているのか。  2点目に、旧市街地の現状と問題点をどう把握しておられるのか。  3点目に、旧市街地における赤瓦の位置づけをどうとらえておられるのか。また、その経営内容はどうか。  4点目に、旧市街地の活性化のため、まちづくり機関であるTMOの活用がありますが、市の考えはどうかお尋ねいたします。  以上で、1回目の私の質問を終わります。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 開明21を代表されての坂井徹議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず、プールでありますけれども、協定書の内容等から説き起こされて、登録制の会員制度についての御質問ですが、御承知のとおり、倉吉市とその当該民間プールの経営者との間で、第三者を解して交渉を行ったという経緯はありますが、平成13年の1月10日付で締結をいたしております。このお互いの施設の根本は、開設の目的を尊重して本当の基本事項といえるようなものを協定したものでございます。しかし、その内容はといいますと、おっしゃるとおり、登録制の会員制度は行わないという約束をしております。これにつきましては、本市議会でも御議論をいただいて、現在の段階では採用しないという結論をいただいて協定したという経過がございます。当面、これから7月1日の開業を市営プールについては考えておりますので、決めたことという考え方で900円の12枚750円という料金体系は、開業にそういう体制で赴くという気持ちに変わりはございません。  それから、住民要望ならどうかということでございますが、これにつきましても、オープンして後の日々運用していくわけですが、そういう中で対応していこうというふうに考えております。具体的には、御意見を承る機会としては、プールの職員が利用者の方々から聞き取った要望事項等はプールにおいて集約し、管理運営組織であります倉吉市教育振興事業団まで報告されるようなシステムを計画しておりますし、その他、必要な情報については折々利用者の方々に例えばアンケート調査を実施するなど行いまして、随時適切な方法をとるように考えております。  それから、プールの管理運営業者の選定に係る事前説明はやったんかということでございますが、コンペの実施に当たって、参加の意向を確認した業者に対して説明会を行ったわけでございますが、そこでは、コンペのやり方、概要を初めとしまして、現行の考えております料金体系、あるいは教室、イベント等の展開の基本的な考え方、協定書の内容など、温水プールの管理運営に必要である基本方針はきちっと伝えた上で実施をしたということを御報告をさせていただいておきます。  それから、イベントについてでありますが、選定業者から利用促進方策として提案のあったイベントにつきましては、各年齢層に応じた入場料に合わせて、今のところ200円ないし300円程度の参加費を徴収いたしまして、その参加費の範囲内でイベントに係る保険料あるいは人件費などを賄っていくという考え方の提案でございました。全体として経費を抑制していかなければならない、片や増収を図る必要があるというようなことで、特定のメリットを受けられる方々から最小限の負担をご負担いただくということも大事なことであるというふうに思いますので、今後選定業者との具体的な協議が行われますが、その中で十分に検証してまいりたいというふうに考えております。  次に、公立保育園の民間委託でございますが、民間委託をする考えは今も変わらないかというお尋ねでございます。このことにつきましては、かねてからたびたび申し上げておりますとおり、市におきましても少子化は進行しておりまして、未就学児童数が年々少なくなってきておることは事実でございます。毎年この時期になりますと、保育所は卒園児に見合った入園希望児があるのかないのか大変神経を尖らすような状態がございますが、乳児を含む低年齢児や広域入所の受け入れというような新しい施策もありまして、何とか児童数は維持されておりますが、保育所は常に入所児童数が減少する不安を抱いておるところです。また、市の超過負担額の高騰など、先ほど御指摘があったとおりですが、を考えますとき、行財政の運営上、可能ならば民間委託ということは必要であるというふうに考えております。また、このことについては、私立の保育所の経営のためには、仮に受けていただくところがあれば、そこの保育所の経営基盤ていいますか、規模拡大による経営基盤の充実が図ることができるというようなメリットもあろうかと思いますので、やはり民間委託をやっていきたいというふうに、経験のあるところにという意味で、いきたいと考えておるところでございます。  それから、中心市街地の活性化に対する取り組み状況でありますけども、これにつきましては、全国的な傾向でありますが、近郊型の大型店あるいはディスカウントショップ、また、新しい型の安売りショップなどがどんどん出てきまして、旧来の中心市街地を更生しておりました商業者の方々にとって大変辛い環境となってまいっております。そこで、都市機能あるいは公益商業施設などの再配置や計画的な集積を図ったりする、そういう基盤の整備を行ってまちづくりを進めてみたらどうかというようなことで、国が平成10年に中心市街地活性化法を施行しまして、いわゆるTMOなどを提唱したわけでございます。この事業推進に当たっては、地元の商店街、商店主、地域住民の積極的な活動や協力が必要ございますので、本市としては現在、商工会議所、商店街関係者あるいは行政による勉強会を開催いたしまして研究を重ねております。  また、中心市街地の現状あるいは問題点、どう考えるかということでございますが、成徳・明倫地区に限って物を言わせていただきますと、やはり空洞化が非常に顕著になっております。このために、県・市の補助事業でございますにぎわいのある商店街づくり事業であるとか商店街活性化事業補助金などを創設いたしまして、商店街の活性化を努めているところでございます。  また、赤瓦の位置づけをどうとらえておるのかということでございますが、赤瓦は、やはり商業者みずからの積極的自発的な意思でできたもの、第三セクターという形はとっておりますけれども、あくまでも民間活力の発現だというふうに私は位置づけております。特に、倉吉市が誇る歴史的な文化遺産の中に、これを息づくまちというようなことにするという大きな目的も持っておりますが、白壁土蔵群あたりに拠点を設けて独自性のある観光・商業機能を付与しまして、見る、食べる、買う、憩うというような四つのもてなしを提供すると。さらに、体験型機能を持つ、いわゆる民具とかおもちゃ、人形の類いでございますけれども、そういうものに自分で顔を書いてみさせるとか、いろいろ体験型の機能もあわせ持って、平成10年の4月にオープンをいたしました。これが核となって周辺商店街ににぎわいを取り戻せるようにというふうなことで、我々も大いに助力をしてまいりたいというふうに思います。この経営の状況をお尋ねでございますが、12年度2月までの売上高が約3,030万円でありまして、前年同月に比べて680万円の増、来客数は約12万7,000人、前年比7,000人の増ということで、単年度収支では黒字が見込まれるという報告を受けております。  先ほどもちょっと触れましたが、TMOでございますが、ただいまTMOによるまちづくりの推進など手法を検討しておるところでございまして、平成13年度の初頭におきまして、商工会議所、商店街などと事前会議を持って、基本計画策定への研究をいたします、仮称ではありますが、倉吉市中心市街地活性化推進協議会というものを発足させようと思っております。この会で基本的な、寄り合い世帯でございますので、それぞれの方々の関係者の意思統一ができれば、新たに、またこれも仮称でございますが、倉吉市中心市街地活性化計画策定委員会というものを設置して、基本計画の策定を進めて、赤瓦であるとか商工会議所を含めた第三セクターで組織いたしますTMOを立ち上げて、中心市街地の活性化を図るところへ一歩踏み出したいというふうに考えております。  いずれにいたしましても、ことしの春オープンいたしますコンベンション機能や観光機能を備えました倉吉パークスクエアと連動することによって、にぎわいと交流を創出いたしまして、成徳・明倫地区を中心とする中心市街地への回遊を図り、活性化を促進してまいりたいと考えておりますので、御理解御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 ○9番(坂井 徹君) まず、温水プールについてですが、この管理運営を受けたシンコウスポーツ、これは全国で26の公共プールを手がけておりますけれども、この26の施設の大人の使用料金、230円が1カ所、300円が1カ所、350円のプールが1カ所、400円が4カ所、420円、430円、450円のプールがそれぞれ1カ所、500円5カ所、600円4カ所、700円が2カ所、710円が1カ所、800円が2カ所となっております。そして、1,300円取っているところが1カ所ありますが、これは年会費1万円払えば1回ごとに700円で済みます。もう1カ所、1,400円取っているところがありますが、これは、トレーニングジムも利用可となっております。つまり、倉吉市の設定している900円という料金よりも高いところは2カ所、24のプールは安いわけです。それから、倉吉スイミングの利用料金ですけれども、これは入会金を2万円払う。ほんの最近はこれが1万円になったというような話も聞いておりますけれども、それを払って月々4,000円の月の会費を払えば1回350円で利用できる。あるいは、回数券10回つづりを3,000円で購入すれば1回300円で済むということになりますと、倉吉市の回数券12枚つづりで1カ月12回利用するとしましたら9,000円かかります。それが倉吉スイミングで利用すれば月の4,000円プラス4,200円で8,200円で済む勘定で、倉吉市より安くなります。さらに、昨年秋には倉吉スイミングさんは、秋季の特別企画ということで5カ月間の月の会費は無料にするといった特集も組んでおられます。それが私が最近目にしている最新のパンフレットですが、ということは、やはり倉吉市は高いと、全国的に見ても、シンコウスポーツの手がけてるプールはほとんど5、6百円におさまってるというのが現状だと思います。  そこで、申し上げたいのは、料金を引き下げれば試算以上の赤字が膨らむという発想ではなくして、まず大勢の人に市民に利用していただくという視点に立って料金の見直しをされるお気持ちがないかどうか、再度伺います。これが第1点。  それから、答弁漏れでしたけれども、登録制の会員制度ではなく、定期券、これについでどう考えられますかということをお答え願いたいと思います。  それから、協定書の内容は事前通知してあったということでしたけれども、では、このコンペの提案書を出してきた4社の中で、スポーツマックスは収益性の向上策で定期料金で利用自由な形をとりたいということを提案書に書いておられます。ということは、このスポーツマックスという会社は、事前に協定書の内容を知らせておられたにもかかわらず、こういった提案内容をするということは、定期券の発行は協定違反にならないと判断されたからこそ、こういった提案書の記載になってると思われますけれども、私は、だからこそ定期券というのはやはり協定違反にはならないと、さっきも申し上げましたが、市長の答弁を伺いたいと思います。  それから、もう一つ、株式会社シンコウスポーツは常用の専任指導員を置けないとわかっていて、ではどんなスタッフで参加料まで徴収するイベント等を実施されるのですかと、そのコンペのときに市として尋ねられたのかどうか、それを伺いたいと思います。 ○市長(早川芳忠君) 坂井議員に、この場でございますが、お答えできる範囲でということにさせていただかんと、ちょっと不明の点がございますので、よろしくお願いしたいと思います。  まず、プールの料金についてでありますが、先ほどもちょっと触れたかとも思いますが、開業してから、その推移を見守って、そういうことについては検討させていただきたいという思いが一つと、それから、倉吉スイミングさんあるいはほかのプールもそうでありますが、料金が非常に不揃いであるということは、設備内容もそれぞれバラエティーに富んでおることだと思いますし、倉吉スイミングさんとの対比で言えば、倉吉市営プールにつきましてはレジャー性を持ったものでありまして、いつでも、どなたでも、時間的な制約はむろんありますが、使えるプールにするという目的を持っておるわけであります。芋の子を洗うような状況になるというようなことがもし考えられるとすれば、入場制限もおのずからせないかんのでしょうけれども、いつでも、どなたでも自由に使うことができるという精神で運営していきたいということを当初から考えております。その延長線上からいきますと、会員制をとるということは会員に、多くの会員制をとっておるプールではありませんけども、プール以外のものでも、会員の特典というものが考えんといかんようなことが必ず出てくるなということが考えられると思います。そういう思いもあって会員制はちょっとえらいんかなというふうに思っておりましたし、協定の中で先方さんの強い希望がありましたので、会員制はそれじゃやめとこうということに御相談をしながらやったわけです。お互いに繁栄を、民間でやっていらっしゃる方と公設のプールと、ともに繁栄することが私にとって理想であると思っておりますし、そのような方向で進めていきたいというふうに思います。  それから、先ほどありました定期券のこと等につきましては、残念ながら、まだきちっとした認識はございません。選定に、出てきた書類もまだ目を通してないようなことで不勉強と言われりゃそうなんですけども、あえて私はそういうことにしとったわけでありまして、ひとつ、答弁漏れるかもしれませんけども、よろしくお願いしたいと思います。
    ○9番(坂井 徹君)(登壇) プールの利用料金あるいは協定書云々ということは、また別の機会といたします。  それで、保育園の再質問ですけれども、市長が一貫して民間委託すると言われるその大きな理由は、やはり投資対効果、財政のスリム化のためということではないかと思います。では、民間委託と言われるならば、必ず試算をしておられるんじゃないかと思います。一体財政的に委託することによってどれだけ軽減されるのかお尋ねいたします。  2点目に、民間委託に係る作業は一体どこまで進んでいるのか伺います。ちなみに、私は6月議会で民間委託に対し質問いたしましたが、市長の答弁は、「保護者の方々に十分理解していただくよう努めてまいる所存です」。3−5ページにあります、議事録の。「何園か、いつからについて、選定作業を進めているところであります」、これは3−8ページに書いてあります。9月議会では、「委託実施目標年度を13年度ということで、11年11月8日の教育民生常任委員会で説明しておる」と、「13年度中には保育園の選定作業を終えたい」、こう答弁しておられます。2−50ページ。12月議会では、「対象保育園の選定、受託民間法人の選定方法、委託実施年度を13年度中に方針を決定してまいりたい」、2−28ページと、答弁にやはりあいまいさが残って、一体いつからかという、保護者にも今もってわかりずらい答弁に私は終始しているのではないかと思います。もし具体的には何ら手がつけておられないとするなら、その理由は何なのか。あるいは、昨年3回にわたって私が主張しましたように、事、未就学児童という、一番多感で、物ではない、人という生身の大切な財産の受け皿をどこにするかということは、採算性、効率性のみで民間委託という拙速は再検討してみる必要があると判断されたのかどうか、お尋ねいたします。  3点目に、要は、昨年6月から今日までの9カ月間、私は何一つ作業が進んでいないように見受けます。この4月からも新入園児を迎えますが、少なくともその園児たちの何十人かはこのままでいくと13年度中あるいは14年度には民間委託保育所の園児となってしまいます。さらに、平成14年の入園児募集はことしの秋には始まります。それまでに保護者への説明責任も含め一連の作業が滞りなく進んでいくのかどうか心配です。今後のスケジュールをはっきりとお尋ねいたします。  次に、中心市街地関連の再質問ですけれども、これは活性化に対する行政の取り組みとしては、商工会議所、商店街関係者、行政で勉強会をしているという答弁でしたが、この答弁はいかにもお役所的と言わざるを得ません。市長、この中心市街地活性化法というのは平成10年4月に施行されたものです。3年前です。県内を見渡すと、平成12年度には鳥取市が「まちづくり鳥取21」を、そして日野町では「まちづくり日野」を設立し、既に事業化に着手しておるのです。米子市、日南町もTMOの設立寸前の状況であります。ひょうたんのくびれた部分だとか、あるいは大型ダンプと大型ダンプに挟まれた軽自動車の、そう揶揄される中部倉吉こそ、真っ先にもこの中心市街地活性化法を研究し利用すべきだと思います。  また、中心市街地の現状把握に対しましては、数字的な推移で見ますと、昭和49年を起点として平成12年度、旧市街地の通行量は3分の1に激減しております。店舗数は1,691軒あったものが933軒になった。まさに45%も減っております。また、地元商店街と観光客の遊離も顕著になり、駐車場不足あるいは後継者不足、また、経営者の年齢は50歳以上が84%という、今や商店街の自助努力だけでは立ち行かない大変厳しい状況下にございます。  さらに、赤瓦に対する認識も伺いましたが、私の認識とは大いにズレを感じます。倉吉市も赤瓦に対しては500万円の出資をした。当初資本金30万円でスタートしておりますが、その後、旧市街地を何とか再生しなければという市内外の有志の出資によって増資6,000万、資本金9,000万の第三セクターの株式会社ですが、この株式会社赤瓦は、土蔵群一帯で魅力増加のために新店舗を開業するための施設整備には、1店舗数百万の手直し費用を持ち出しております。まさに赤瓦の悲鳴が聞こえてきそうです。市長は先ほど、12年度の赤瓦の来客数は12万7,000人、対前年比7,000人の増、売上高は単年度で見ると対前年比680万の増と言われましたが、では、9,000万の資本金がどれほど食いつぶされているのか御存じでしょうか。私の個人的な見解を言えば、むしろこのままではあと何年持ちこたえられるかといった心配すらせざるを得ません。そして、あの一帯がこのまま放置されますと、観光客が入り込めば入り込むほど評判が下がり、リピーターが来なくなるという悪循環が始まることを危惧せざるを得ません。そこで、考えられる対策というのは、中心市街地活性化法により国の基本方針が示されたわけですから、それに基づき市は早急に県の助言も入れながら基本計画をつくる。そして、市街地の整備改善には公的関与を惜しまず、一方で商業の活性化をも一体的に推進するために、商工会議所、商店街振興会なり赤瓦なり、どことは申しませんけれども、まちづくり機関としてのTMOを一日も早く認定して、市街地活性化のためのプロデューサー的役割を担ってもらう、そして行政が財政的に支援体制を組むことがどうしても必要と考えます。先ほどの市長答弁では、これからの商店街や商工会議所と事前協議を持ち、まず中心市街地活性化推進会議を発足させ、そこで意思統一できれば新たに活性化のための策定委員会をつくるとおっしゃいました。そこで基本計画の策定を進めて、その後にまちづくり機関TMOを立ち上げたいとおっしゃいましたけれども、これだは一体いつ発足して事業実施にこぎつけられるのか皆目見当がつきません。パークスクエアはこの4月にオープンするのです。何度も強調しますが、パークスクエアから河原町一帯の商店街のすべてを助けながら再生を図ろうと思えば、それこそ大規模な土地区画整理事業となります。ここはやはり、意欲ある組織を支援し、何としてでも旧市街地の歴史・文化・伝統を生かしながら、市民生活をも取り込んだ生活空間をつくっていく、そしてパークスクエアに集う人の動線を面的に広げる施策を早急にすべきだと思います。  時間がなくなってきましたんで、途中は省きますけれども、市長、とにかく今でも遅いくらいです。早急に意欲ある組織でTMOを立ち上げ、パークスクエアを生かし切る施策を展開してほしいと思います。そして、幸いにも国や県はIT関連事業に莫大な予算化を図っておるところです。ここに、そちらにその資料も持ってきておりますけれども、IT関連を事業化するためのソフト開発をしている会社に、TMOを倉吉市に立ち上げた場合にどういうIT関連のビジネスモデル事業ができるかということをいろいろ調べてまいりましたが、本当にいろんなことができます。  最後になりますけれども、いろいろ質問いたしましたが、最終的にはやはり市民生活が安定向上すれば、パークスクエアも整備されてよかったなということになるわけです。そのためには、何をどうすることが真に市民に喜ばれるか、きれいな言葉の言い回しではなくて、やはり実施時期を失せぬ実行を期待し、私の質問を終わろうと思います。答弁、よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 坂井議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  まず、保育園の民間委託という問題でありますけども、財政的試算をしたのかということでありますが、先ほど藤原議員の御質問にも一部お答えいたしております。重複になりますが、申し上げます。平成11年度における保育所費のうち、公立保育所の運営費の総額は6億9,675万円、私立の保育所の運営費総額は9億3,316万円となっております。公立保育所における市の超過負担額は、保育料に係る超過負担を除くと2億136万円となります。公立保育所は御存じのとおり10園ございます。定員は45人から90人までと規模に大小はあますけれども、単純にこの超過負担2億136万ですか、これを10園で割ると、1園当たり約、荒っぽい手法でありますが、先ほど申し上げました前提で試算しますと、2,000万円の経費が1園当たり節減できるという計算になるかと思います。これはまだ詳細に検討してみる必要はありますけれども、単純にそういうことが言えると思います。  それから、民間委託の作業がどこまで進んでおるんかということでありますが、民間委託を行うためには、その当該入所児童数が比較的安定しておりまして民間経営が成り立つものであることが必要だと考えます。これは公立保育所で扱っております事業でございますので、その保育の質を落とさないためにも重要なことでありまして、現在は、保育所の入所状況、地域の未就学児童数の推移などを見きわめながら、保育のあり方等を踏まえ検討作業を行っていきたいと考えております。  次に、この9カ月の間、いろいろやりとりは坂井議員との間であったのだが、作業が進展していないのではないかというお尋ねでありますが、また、14年度入所児童の申し込み受け付けが始まる平成13年の11月までに間に合うのかという御質問ですが、確かに、当初第2次の倉吉市行政改革大綱には実施年度を平成12年とうたっておりましたが、次代を担う倉吉市の子供たちをどんな理念でどんな子供に育てていくか、また、少子社会に対応した本市の子育て支援のための施策として実施していくことが重要であります。そのために時間をかけたということでもございますが、平成13年度中に委託する保育所の選定を行いまして、準備期間を設けた後、民間委託を実施したいと考えているところです。その時期等につきましては13年度中に方針を決定してまいる所存でございますので、御理解をいただきたいと思います。  それから、TMOでございますけども、時間ばっかり食ってという御非難を受けたところでありますが、先ほど申し上げましたとおり、平成13年度早々にはこの推進協議会を発足させます。この会で意思統一ができれば新たに計画策定委員会を設置しまして、基本計画の策定を進めて、その間に、商工会議所、赤瓦等の第三セクターで組織するTMOを立ち上げて、商業振興計画や商店街整備計画等に着手して、順調に進めば14年度中にはTMOの認定をすることができるのではないかと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(吉田 勤君) 暫時休憩をいたします。                午後2時24分 休憩                午後2時45分 再開 ○議長(吉田 勤君) 再開いたします。  次に、グリーン・改革・989共同の1番牧廣君に市政に対する一般質問を許します。 ○1番(牧 廣君)(登壇)(拍手) 改革を代表いたしまして、2項目質問させていただきます。  第1番目は、教育施設修復に対する教育長の教育姿勢を問うということでさせていただきます。  文部省の諮問に答えて、第16期中央教育審議会は、新しい時代を拓く心を育てるために、幼児期からの心の教育のあり方について答申しております。しかし、その心を育てる場としての小・中学校の施設の状況は老朽化が進み、雨漏り等があり、早急に修復しなければならない状況にあります。雨漏りについては水が入ってくる箇所を見つけることは難しいと聞いておりますが、しかし、屋上の全面的な雨漏りの対策は急を要します。したがいまして、今後の学校施設の修復及び建設のあり方については、どこを修理修復したらよいのか、それが特定できないような建築様式を採用せず、例えば、現在のようなコンクリートのリク屋根方式ではなく、和風に瓦ぶきの屋根にしたらどうでしょうか。当然、内装は木材を多く使用したものであってほしいと思います。そして、木材は地元のものを使用する。そうすることにより林業も活性化し、また、児童生徒においては心も落ちつき、環境問題についても深く考えるようになると思いますが、教育長の見解はどうでしょうか。  次に、「夏の友」の内容あるいは価格表示、発行元の問題はないか。それと、学校が半ば強制的に販売していること。ここに「夏の友」が5年生の分がありますけども、4ページに、沖縄戦でありますが、今まで2年間私が質問してまいりました、この内容のこと。それと、値段の表示がない。発行元は鳥取県教職員組合という、いわゆる特殊なイデオロギーを持っている組合であります。これについての質問をさせていただきます。  私は、本議会に公職を得て以来、次の時代を担う青少年の育成に大きな関心を持ってまいりました。とりわけ、義務教育における歴史教育や社会科教育に問題ありと認識し、その正常化に努力してまいりました。そこで、歴史教育と社会科教育との関連で2年前より取り上げております副教材「夏の友」に新たな問題点がクローズアップしましたので、改めてその問題点を提起し、本市学校教育の行政責任の任にある市教育委員会当局に次の点を質問いたします。  質問の前に一言触れておきます。周知のとおり、「夏の友」を発刊発売しているのは鳥取県教職員組合であります。この「夏の友」の発行元である鳥取県教職員組合の過去は、我が国の反体制的労働運動の頂点に立ち赤旗を振り回した日本教職員組合の下部組織として、あまたある反日本的活動に専念荷担した歴史を持つものであります。そして、この労働組合の今日的資質は、多少時代に迎合した点も見受けられますが、しかし、その基本的姿勢に大きな変化はないのであります。なお、教職員の集団と、これも他の一般労働組合とその存在目的に違いはなく、それは各組合員の生活の向上、福利厚生に本分を求めなければならないことは言うまでもありません。ところが、この鳥取県教職員組合がみずからの本分を忘れ逸脱し、教育行政のすき間を抜け出し、自己の意を通さんがために副教材「夏の友」を発行し、本市においては全小学校、中部地域においても全小学校に配布されたと聞き及んでおります。この事実は半ば当然のこととして行われ、しかも、それは有料であります。代金は1部255円です。しかし、鳥取県教職員組合の委託を受けた各学校が保護者から徴収した金額は当該物に価格表示はなく、場合によってはそれが300円になった可能性もなきにしもあらずです。一体何を根拠に価格を設定されたのか疑問とするところです。私が調査した1冊の金額は115円で十分できます。今日の常識から見て、確かに255円は驚く金額ではありません。しかし、それが数千部から数万部の発行・配布となれば話は別です。学校にはこの代金の領収証はありますか。また内容的にも、平和教育、社会科教育の一環と称しながら、実態は自虐的であり、しかも、写真解説等においても疑問があったことは、ここにおられる各議員の皆様も御承知のはずです。  本来、児童生徒に対する教育は真理を追求した普遍的かつ中立的な教育でなければならないはずです。しかし、この副教材「夏の友」は、特定の階層のみで組織され政治的色彩の極めて濃厚な団体が作成した、すなわち鳥取県教職員組合だけの考え方の内容であり、普遍的な平和教育を目指す本市教育行政とは当然合い反する偏向型平和教育の副教材であることは、多くのPTA、保護者が認めるところであります。なお、偏向型平和教育とは、こういう言葉はありません。私が勝手につけました。  また、学校の教育現場においては、教師たちの意識の中に自分の生活を守るための組合活動、自分のための活動と教育者としての本来の職務とが明確に区別をすることができないようになっているのではないかと思います。したがいまして、教育委員会当局は教師に対し組合活動と本来の職務を明確に区別する意識を持たせて教育現場に挑むよう、徹底した指導を求めることを要望いたします。教育長、教育権は那遍にあるや否やという言葉があります。  さて、そこで、私の質問の本旨とするところは、まず第1に、鳥取県教職員組合の発行物が副教材として採用され、そして使用されたことが、公教育への介入とはならないのか。  第2に、各学校がこの「夏の友」を購入するに際し、鳥取県教職員組合に支払った代金の領収証はあるのか。  第3に、各学校が当該副教材を児童生徒に配布するに際し、どの程度のかかわりがあったのか、そして、それをどうしたのか、お尋ねいたします。また、このことは市教育委員会の職務権限である根拠となる関連する法律、その他条例等があるはずですから、その点、この際明らかに願いたいと思います。  よろしくお願いいたします。 ○教育長(足羽一昭君)(登壇) グリーン・改革・989共同を代表されましての牧廣議員の御質問にお答えいたします。  まず、教育施設に関連してのことでございますが、今御提言のありました学校建築における木材使用とか日本古来の瓦ぶき屋根というようなことを頭に入れたことについての考え方はどうかという御質問であったかと思いますが、学校建築における考え方につきましては、やはり時代とともにその内容とか外観等、いろいろと時代の要求に即応した施設整備にずっと心がけてこられ、そのような建築がなされてきたことは、これは事実でありまして、そして、特に本市では、そういうことをかんがみながら、近年では例えば高城小学校、東中学校、上北条小学校、河北小学校に見られますように、木材をふんだんに使い、そして屋根は瓦ぶきとするような新しい建築を取り入れて、地域性や安らぎ、子供たちの学校での生活の安らぎを求め、そして、そこで豊かな心を育てるというようなことも配慮しながらの施設整備を心がけてまいっております。今後におきましても、心の教育等に十分配慮した教育施設の整備については努力してまいります。  続いて、「夏の友」に絡んでの御質問でございます。「夏の友」は、御承知のように、児童の夏休みという長期間の休みの中で、児童たちが自主的に学習を進め、そして決まりある毎日毎日を過ごすための一つの目安として使用するということで、鳥取県の歴史や文化、自然、産業を盛り込み、自由研究や地域の行事への参加など、もちろんこれは保護者と一緒の場合もありますが、そういう夏休み中に自主的主体的に生活できるように作成されておりまして、これは1学期の学習した基礎的な内容も復習できるようになっているものでございます。そして、この使用に当たりましては、各学校でそれぞれ検討をし、そして希望者に使用させるということで、その中にはきちんと申込用紙の中に説明文も入れたもので申し込むようになっておりまして、ここらあたりのちょっと保護者へのまだ徹底が足らないという今の御指摘もありましたが、こういうことも含めながら今後考えていただくことはいただくとして、そういう形で希望者による購入ということであります。そして、領収証のこともありましたが、これは学校にあります。  そして、この「夏の友」の内容につきましては、以前から牧議員の指摘により平和に関する記述について再検討をしていただくよう、編集の実行委員会に申し入れをしているところであります。今後も内容等に十分留意するとともに、子供たちの夏休み中の補助教材の研究に努め、適正な教材選定に努めてまいるよう学校ともいろいろと話し合いをしていきたいと思っております。  次に、義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時的措置法についてでありますが、この法律は、御承知のように、教育基本法の精神に基づき義務教育の政治的中立を確保すること、そして、これに従事する教育職員の自主性を擁護することについて規定したものであります。また、もう一つ御指摘がありました地方自治法第180条の8において、「教育委員会は、学校その他の教育機関を管理し、学校の組織編成、教育課程、教科書その他の教材の取り扱い及び教職員の身分取り扱いに関する事務を行い、並びに社会教育その他、教育、学術及び文化に関する事務を管理し及びこれを執行する」となっています。 ○1番(牧 廣君)(登壇) 学校の修理修復につきまして、2回目の質問をさせていただきます。今後和風建築の考えがあることがわかりましたが、学校施設について、西中学校の武道館や小鴨小学校の雨漏りのことについて、再度考えをお尋ねいたします。西中学校の武道館の修理あるいは小鴨小学校の雨漏り等について、以前の議会でも尋ねたところでありますが、今後どのように対応していかれるのか、教育長の見解を伺います。  そして、「夏の友」でございますが、先ほど説明にありました義務教育諸学校における教育の政治的中立の確保に関する臨時措置法の3条を説明していただいたわけですが、その団体を主たる構成員とする団体を含むと、括弧書きでその中には書いてあるわけですけども、これは例えば具体的にどういう団体を含むのか御説明願いたいと思います。 ○教育長(足羽一昭君)(登壇) 牧議員の重ねての御質問にお答えいたします。  ただいま、具体的に西中学校の武道館の屋根の修理はということがありました。これは平成13年度の当初予算の中に計上しておりますので、この予算が議会の御理解を得て可決されれば、13年度には修復に向かうということになります。  そして、小鴨小学校の雨漏りについてでございますが、先ほども御指摘のありましたように、鉄筋づくりの校舎というものについて、30年とか20何年とか経過してくると非常に雨漏りが起こってくると。そしてまた、その原因といいますか、どこからあるのかということはなかなかつかみにくいということもありますので、そういうことも勘案しながら、危険度とか緊急度、そういうことを頭に置きながら、やはり年次的に修理をしていくということを検討したいと思いますので、よろしくお願いします。  そして、先ほどの括弧は何かということでございますが、職員団体、例えば教職員で組織する団体ということであります。 ○1番(牧 廣君)(登壇) 最後に教育長に要望しておきたいと思います。  教育基本法においては、教師の政治的教養は、教育上これを尊重しているものの、教育基本法の前文においては真理と平和を希求する人間の育成を求め、なおかつ普遍的な教育の普及徹底を明言し、要求しております。これを基本とし、今後調査、研究、そして検討していただきまして、見直すべきところは見直していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上で、質問を終わります。 ○議長(吉田 勤君) 次に、同じくグリーン・改革・989共同の2番山口博敬君に市政に対する一般質問を許します。 ○2番(山口博敬君)(登壇)(拍手) 牧議員に引き続きまして質問をいたします。  今議会冒頭、市長の施政方針で、「現在の地方財政は、地方税収入、地方交付税等の増収が見込めないなど、慢性的な財源不足に加え、数次の景気対策等の公共事業の実施による借入金残高の増大など、極めて厳しい状況にあり、その健全化が重要な課題となっているところであります」と述べられました。この財政の健全化については、私も、そしてすべての市民の皆さんも同感であり、理解を示されると思います。問題は、財政の健全化に向けてどのように方向を定め、どれだけ具体的に取り組むかであります。そこで、21世紀最初の予算議会に当たり、市長の考えを確認したいと思います。  税収等増収が見込めないとなれば、当然経費の支出を厳しく制限しなければなりません。経費の中で人件費の占める割合は大きく、その総額は約40億円であります。この総額抑制にメスを入る必要があります。現在の出口の見えない経済低迷により、民間の企業では、大、中、小を問わず、生き残りをかけ、大リストラ、大合理化計画が実行に移されています。役所だけは蚊帳の外だというわけにはいきません。役所だって、予算規模をはるかに超える市債残高274億円という重荷を背負い、財政は危機的状態となっています。そこで、市の行政改革大綱による実施計画では、定員管理の適正化を推進するため、一般行政部門職員の定数を平成12年4月1日現在317人を平成14年4月1日には310人にするとあり、割合では2.2%削減でありますが、私は、せめて5%削減、可能性を徹底追求し10%削減程度の目標を立て、その実現に向け真剣に、そして危機感を持って取り組むべきだと考えますが、どうでしょう。  また、この実現の方策の一つとして、21世紀もスタートしパークスクエアもオープンします。この新しい時代の多様なニースに迅速に対応し市民サービスの向上に努めるためには、組織のスリム化を行い風通しをよくすることが必要です。プロジェクトチームをつくり、行政機構の再構築に向け検討を進めるべきだと考えますが、市長の考えをお伺いします。  また、国、地方を合わせた借金の総額は666兆円と聞きます。私にはあまりに数字が大きく天文学的でさえありますが、現在、そして近い将来の経済動向を見据えながら、財政の構造改革を行い、財政再建への方向転換を望む声が大きくなってきております。我が倉吉市においても同様であると思います。このため、いわゆる箱ものを中心にした公共事業に対する風当たりが強まっています。過日、長野県の田中知事が「脱ダム宣言」を行いました。このことに対し賛否両論、けんけんがくがくであります。景気雇用の促進にはある程度の効果を生んでいる公共事業ですが、他方では、地域、人が限定されるとの声もあります。公共事業に対する認識と今後の重点分野と方向性について、また、市長曰く「百年の大計」パークスクエアもほぼ完成間近でありますが、この「百年の大計」に準ずるような施設の予定、計画について、ありやなしや、市長の胸のうちをお聞かせ願いたいと思います。  次に、温水プール並びに飲食・物販施設についてでありますが、この施設の導入経過の議論の蒸し返しは避けますが、2、3年前当時と確実に変わったことは、私たちの経済、生活の環境であります。それは、企業の生産活動が鈍り、輸出も減少、株価は連日の下げで15年前の水準に下落、失業率は4.9%と最悪を記録、景気は一向によくなる兆しを見せません。個人消費も伸びません。外食産業総合調査研究センターの2000年の外食消費動向調査によると、外食率、支払額ともに減少し、消費者の倹約志向がはっきりしたと説明しています。このような大変厳しい経済環境の中での船出となる施設でありますが、多くの市民の皆さんが本当に大丈夫なのかと心配されています。市には市民の不安を取り除く責任があります。教育長はさきの議会において、「市内はもとより県内外も視野に入れて積極的にアピールしたい。条例制定の後には一層のPRに努める」と表明されましたが、我々市民にはその真剣さ、熱意が全く伝わってきません。市報でのPRもどんどん積極的にされるべきだと思いますが、これもされない。市内外でポスターも見かけない。この3月が終わればオープンまであと3カ月です。年間入場者8万人の確保対策はどうなっているのか。いつ、どこを対象に、どんな規模でされるのか。具体的に説明願いたい。  また、管理運営の再委託業者が決まったようですが、その経過と、このことによるプール全体の運営費にはどう作用するのか伺います。  一方、飲食・物販施設への出店者確保は難航に難航を重ねており、この施設の建設自体が無理があったのではないかと思えるくらいです。今回も核店舗になると見られていた飲食業者が規模を縮小し、さらに、中国茶の店が撤退し、再々度の出店募集となっています。これまでの出店応募者との仮契約など約束事はどうされていたのか。今回募集締め切りを今月21日にされていますが、現在の状況はどうなっているのか。そして、温水プールと飲食・物販施設の完成により、7月、パークスクエアの実質オープンとなるわけですが、市長の決意をお伺いします。  次に、農業の振興についてでありますが、「高齢化の進行や農業従事者の減少による担い手不足等、農業を取り巻く現状は大変厳しい状況にある中で、農業は本市における重要な産業であるとの認識に立ち、魅力とやりがいのある産業として育成するとともに、国際化に対応できる足腰の強い農業の確立に努める」と施政方針で触れられていますが、私は、重要な産業である農業がそれを担う農業者が元気であるかないかが倉吉市の経済の活性化にも大きく影響するものと考えています。後継者、担い手が育ち、夢と希望を持って取り組むことのできる方策が不可欠であります。  その一つは、地元で生産した新鮮で安全なものを、輸送費、包装費など可能な限り省き、直接地元で適正価格で消費者に提供する機会を多くつくることです。鳥取県の本年の目玉は「地産地消の推進」となっています。学校、公共施設などの給食はもちろん、旅館などで県産の使用を要請し消費拡大につなげるとのことです。倉吉版の地産地消対策はどのように進められるのか。  その2は、パークスクエアが完成オープンします。県内外からのお客さんが数多く来られます。観光とのタイアップもポイントになると思います。計画では「観光農園創造に向けて取り組む」とあり、まことに時宜を得たものであると思いますが、どこで、いつから、何を、どの規模で取り組まれるのか。また、パークスクエア内の広場での観光市的なものの取り組みはどうなのか。  その3は、果樹は苗木助成が設けてあります。倉吉市の特産的な野菜に対しても何らかの助成措置を講ずるべきだと思いますが、お考えを伺います。  最後に、平成10年中に110名の認定農業者を育成する計画になっているところでありますが、現在65名と聞きます。情勢と見通しをお伺いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) グリーン・改革・989共同を代表されての山口博敬議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず、行政改革についてでありますが、多くの箱ものを取り組んだことで非難を浴びております公共事業について少し触れますと、私は、およそむだな公共事業というものはないというふうに思っております。これは議員も御承知のとおりでありますが、公共事業は、道路あるいは下水道の整備であるとか生活環境施設整備などによる社会資本の充実、また投入される資材や労働等が国民経済に及ぼす所得効果あるいは雇用の創出などの面から見ても、地域によってはかけがえのない投資でありまして、特に、本市のような地方にとっては民間活力の出動があまり期待できない現状にあり、国土の均衡ある発展にとっても必要不可欠なものであると確信いたしておるところでございます。しかしながら、おのずからその節度はあるべきでありまして、そのあたりがやはり非難を受ける種になる可能性はあるというふうには思っておりますが、必要不可欠なものであるというふうに確信をしておりますことを申し上げたいと思います。  また、今後の重点分野等の方向性などについてでありますが、パークスクエア事業の実施に伴って、我が市においては多額の市債を発行してきておりまして、これが将来大変な負担になるものというふうに認識しておりまして、そのあたりきちっと長期計画の中では認識をして計画を今後立てていかなければならんというふうに思っておりますが、市街地の真っただ中にあります14ヘクタールもの広大な土地を再開発をしたということでありますので、今後このような大事業が我が市が取り組むということは考えにくい。したがいまして、当面実施はないというふうに考えております。そこで、今後重点的にはやはり学校施設であるとか福祉施設であるとか、そういうものの改築改修あるいは、何よりも生活に密着した道路整備であるとか水路の改修であるとか、そういうものが中心になるであろうというふうに考えておりますので、御理解をいただきますようにお願いをいたします。  それから、温水プールの関連、飲食・物販施設でございますけれども、まず、出店者との契約につきましては、現在出店を決定していただいております5店の方につきまして、先日開催いたしました出店者会議において、出店の覚書について説明をし理解を得ましたので、近日中に締結できる運びになろうかというふうに思っております。また、現在出店募集中のスペースの応募状況でありますが、募集資料を持ち帰られた業者は5社ございます。企画書の提出までには至っておりませんが、7月1日のオープンに支障のないように出店要請をするなど、最大限の努力をしてまいる所存であります。  また、オープンに向けての私の決意ということでございましたが、このパークスクエア整備事業は、いわゆる文化・観光・産業・娯楽・歴史機能を中心としたさまざまな施設を整備して、全体を人・もの・情報の行き交う文化交流ゾーンとして位置づけております。緑あふれる快適な公園と人々に親しまれる新しい街区を創造しまして、多くの方々に訪れていただける21世紀にふさわしい新しいまちづくりの拠点としてオープンしてまいりますので、市議会議員の皆様方を初め市民挙げての活用と御協力を賜りますように、よろしくお願いを申し上げておきたいというふうに思います。  次いで、農業振興でありますが、私は農業は倉吉市の重要な産業であるということを常々申し上げております。その気持ちにいささかの変わりもございません。また、元気な農業者の方がいらっしゃることが倉吉市経済の活性化につながるというお説、全くそのとおり、同感でございます。今後とも倉吉市農業の振興につきましてもできる限りの支援を行いながら力を注いでまいりたいと存じておりますので、皆様方の御協力をまずもってお願いをいたしておきたいと思います。  そこで、地産地消の倉吉版はどうかということでございますが、現在、国あるいは県におきましても、新鮮で安全な地元の産物を地元で消費するという地産地消について推進を図ろうではないかということで、いろいろと施策を打っておいででございますが、本市といたしましても、その販路拡大という観点から、小鴨朝市、久米にこにこ市などの立ち上げにつきまして協力をしてまいっております。今後におきましては、県、JAとも連携を取りながら、地元量販店での販路拡大についてもお願いし、さらに、学校給食への食材供給等を視野に入れた給食等食材供給推進会議を立ち上げて、この3月には会議を開催いたすことにしております。早急に方向性を見出したいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。また、市報などを利用しながら地元の産品の安全性などをPRしながら、消費の拡大を図っていきたいと考えております。  次に、パークスクエアの完成に伴って、観光面でタイアップ事業として観光梨園についての御質問でございますが、二十世紀梨記念館の建設が進むに伴い、本市に梨狩り園の設置を望む声が強まってまいりました。本市といたしましても、パークスクエアの完成を契機といたしまして、梨の振興を図り、また倉吉梨をPRし、ブランド化を一層推進する上でも必要なことだと考えて、JAとも協議をしながら取り組んでまいっております。場所につきましては、上北条地区の沢山樹園地をそうしたらどうかと考えておりまして、地元と協議中であります。この沢山地区については、約11ヘクタールの耕地が整備されておりまして、樹園地以外の畑地も相当数ございます。本市といたしましては、総合的な観光農園化が図れないかと考えて、先般、JAあるいは地元の方々に御提言を申し上げたところでございますが、とりあえず本年観光梨園を立ち上げたいと考えておりまして、その規模は約2ヘクタールを予定しております。しかしながら、環境整備も必要でありますので、今後熱意を持って県、JA、地元との協議を進めてまいりたいと考えております。  また、パークスクエア内の広場での観光市についての御提言でありますが、実施できれば、また農業の変わった方向も模索できるのではないかと考えます。いずれにいたしましても、本市振興策の一環として、県なり農業関係団体あるいは観光協会などと連携を取りながら、協議し検討してみたいと考えておりますので、よろしくお願いします。  次に、本市特産物野菜等の種苗に対する補助制度の創設についての御提言ですが、現在、二十世紀梨について、病気に強く省力化の図れるゴールド二十世紀梨については、改植などについて苗木等の助成措置を講じておりますが、野菜類についてはございません。しかしながら、苗の供給の省力化・一元化を図りたいとしてJAが建設中の総合育苗施設に対する助成を実施しているところであります。野菜等の価格が低迷して生産調整が拡大していく中で、農家経営が危機的状況にあることは認識をしているところであり、種苗そのものに対する補助制度の創設は非常に難しいと考えておりますが、本市の特産品としてブランド化が図られ、また図られようとする品目につきましては、大いに振興すべきだとも考えておりますので、何らかの支援ができないか研究あるいは検討をさせていただきたいと存じております。  次に、認定農業者についてでありますが、平成14年に110人に達する育成計画を持って現在努力をいたしております。平成12年の3月現在で58名だったものが、この3月には65名となり、着実に増加をいたしております。認定農業者のメリットとしては、現在のところ規模拡大等に係る資金の優遇措置が大きなものでありますが、現在国においては農業に係る経営所得安定対策の創設に向けて検討が重ねられておりまして、平成16年には新しい施策が実施されるという見込みであるというふうに伺っております。これは、現在ある野菜等の価格補償制度にかわって農家そのものの所得を経営状況に応じて補償していこうという制度でありまして、その対象としては、認定農業者の方が第一に考えられておりまして、今後における最大のメリットであると考えております。したがいまして、この国の新たな制度が早期に実施されることを期待しているものであり、このことを前面に出しながら計画達成に向けてさらに努力をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。  行財政改革について、定員管理の適正化ということでありますが、一般行政部門の職員数の削減については、本市といたしましては、平成10年4月1日現在の一般行政部門の職員数317人を平成14年4月1日には310人に削減するという計画を立てております。削減率の2.2%は低いのではないかというふうに御指摘がございましたが、御承知のとおり、平成10年以降、多くの権限移譲事務が新たに市役所の取り組むべき事務として入っております。一部一例を申し上げますと、鳥取県公害防止条例に基づく騒音関係特定施設の設置の届け出の受理事務、狂犬病予防法に基づく犬の登録観察及び注射票の交付事務、都市計画法に基づく都市計画区域内の建築の許可事務、国有財産法に基づく法定外公共用財産に係る境界確定・用途廃止等の事務、土地区画整理法に基づく換地計画の認可事務、特定行政庁としての建築確認申請事務などがございます。さらに、新しい制度としての介護保険事務などもあるわけで、このように事務事業が増加してまいっておりますが、職員数はふやさずに削減していくという考えのもとで、目標数値として取り組んだものでありますので、御理解を賜りたいと存じます。今後さらに権限移譲事務は増加するものと考えますが、行政のスリム化あるいは事務の効率化を図りながら、職員定数管理の適正化に努めてまいるつもりでございますので、よろしくお願いします。  続いて、これに関連して、プロジェクトチームをつくって行政機構の再構築に向けて検討を進めるべきだと考えるがどうかということでありますが、地方自治法第2条第10項には「地方公共団体は常にその組織及び運営の合理化に努める」とされております。法の趣旨を十分認識し、住民のニーズにこたえられるよう鋭意努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○教育長(足羽一昭君)(登壇) グリーン・改革・989共同を代表されましての山口博敬議員の御質問にお答えいたします。  温水プールの年間利用者の確保対策についてでありますが、市民の健康維持増進に向けた事業、季節的なイベント等の実施により施設の魅力度を高めるとともに、利用しやすい回数券の販売、団体割引きの周知等を中心としてPRしていくように考えております。そしてまた、広報活動についてでありますが、さきの12月議会以降におきましては、市報新年号及び新聞の新年特集号への掲載、市内イベント、例えば天神川まつり等の開催時におけるパネルビデオを使っての広報宣伝を続けておりますが、今月中には、パークスクエア全体のPRの中ではありますが、ポスターの作成、民放テレビ2社での特別番組の放映、鳥取県、島根県をエリアとしたタウン情報誌や新聞、県内自治体職員向けの広報紙等での特集の掲載も多数予定しているところであります。さらに、新年度になりましてからは、パンフレット、チラシ等、広報用印刷物を随時作成し、市内はもとより県内外も視野に入れ、利用促進に向けての積極的なPR活動を行うよう予定しておりますし、パークスクエア全体の広報戦略におきましても、7月の温水プールのオープンをもって計画施設すべてが揃うことになりますので、パークスクエアオープンの4月に続く広報活動展開の節目の時期と位置づけ、ポスターを初めテレビ、ラジオ等各種広報手段を用いて総合的にPRを図るよう計画しているところでもあります。  温水プールの管理運営業務委託業者の選定についてでありますが、指名によるプロポーザル方式により実施し、規格提案内容及び見積金額の総合評価によって厳正に審査した結果、シンコウスポーツ株式会社を選定したところであります。経過につきましては、さきの興和紡跡地利用調査特別委員会にお諮りしてきました6社を指名し通知したところでありますが、参加意向確認の時点に1社、参加表明後の企画書提出前に1社、合計2社から辞退の申し出があり、最終的に企画書の提出のあった4業者から個別にヒヤリングを行って、提案内容の確認等を行い、その後に選定基準に基づく評価を行った選定したものであります。  プール管理運営業者決定に伴う温水プール運営費への影響についての御質問でありますが、選定業者とはこれから協議を始め、受託金額を含め最終的な業務内容等の詳細を詰める作業に入るところでありますが、現時点では選定業者から提案のありました金額と市が想定しておりました金額とは特段大きな差がないため、市費負担額はこれまで御説明してきましたように年間約1,900万円程度のままを見込んでおるところであります。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 答弁ありがとうございました。  まず、市長にお伺いしますが、職員数、機構改革、あわせてお伺いしましたけども、倉吉市全体では445名の職員がおられるということでございますが、今回大綱で取り上げておられるのは市長部局310人というふうに理解しますけども、いわゆるこのものだけでなしに、市役所全体としての考え方はどういうふうに市長考えておられるのか。その点もこの際確認をしておきたいと思います。  それから、機構改革、これについては法に従って運営合理化に努めると、こういう答弁をいただきましたけども、ちょいちょい市民のいわゆるこういう行政に詳しい方の意見を聞けば、前もこういう意見があったようでございますけども、やはり今、総務だとか企画だとか、いろいろ部が設けてあるわけです。それで、その中では、例えば企画部をなくして総務部の中に企画係を置いたらどうかと、こういう意見を述べられる方もあるようです。その点も含めてもう一回市長のお考え方をお伺いしたいと思います。  それから、公共事業に対するさきの市長の答弁でございますけども、一つごっつい不可解に思ったのは、私はむだなものはしてないと、こういうことを冒頭に単刀直入に申された。こういう言い方はいかがなものかなと思うわけです。そういう自信があるならば、行政改革の大綱だろうが何だろうが、いわゆるせんでもいいわけでございますから、やはり市民や我々議員が市長に対していろいろ質問する、それを謙虚に受けとめていただいて、そして真剣に耳を傾けて真剣に実現に向けて努力すると、こういう気持ちがなければだめだと、こういうふうに思いますよ。もう一回お願いします。  それから、プールでございますけども、プールについては、市民が期待するのは、当初から出ておりますように、いわゆる年間入場者8万人と市の持ち出し1,900万円がどうかと、結果的にはこの2点に絞られると、こういうふうに思うわけです。教育長は先ほども何だかイベントだとか回数券だとかPRすると、それから正月には市報にも出したと、今月中にはポスターもつくると、こういうことを言われますけども、やはり市民が直に本当に市はこのプールの運営に対して命をかけておるなと、そういうことが伝わらんとだめだと、こういうふうに思うわけです。あんたは簡単に1,900万て言いなるけども、1,900万というお金がどれだけ大きいものか。全部市民の税金でしょう。やはりその点はもうちょっと真剣に取り組んでもらいたいと、こういうふうに思いますよ。  それから、管理運営費、委託先が決まって、これから協議をして、これから詳細を詰めると、こういうふうに言われました。結果的に1,900万には問題ないんだと、このとおりで見込めると、こういうことを言われました。本当に教育長はこのプールを7月からオープンさせて、いわゆる今回の場合は4月から6月は運営をしないわけですけども、来年度からこの1,900万で本当に大丈夫なのか、再度決意をお願いしたい。  それから、飲食・物販施設、市長は今、近日中に現在5店舗出ておるものについて覚書を交わすと、こういうふうに言われましたけども、こういうものは、いわゆる出店希望をされた時点から出店をされる業者を何回か集めておられる、説明のために、その際にやっておかれなければいけないんでないですか。だから、撤退したり、または規模縮小したり、それは経済環境もあるでしょう。そういう辺がちょっと甘いではないかと、こういうふうに思いますけども、その点も再度答弁をお願いしたい。  それから、7月1日には支障がないようにオープンするだと、こういうふうに言われました。なら、現在のように結構広い面積が飲食業者が逃げたために広い空間が空いておると、空いたまんまでオープンされるんですか。この辺も詰めておきたいと思います。  それから、時間があれですけども、特に農業問題については、2点だけ言っておきたいと思いますけども、特に地産地消の中で学校給食、これは非常に大きな期待をされております。それは、子供さんが学校に行っておられる方もそうだし、それから農業者もそうだし、やはり地元でつくったいわゆる顔の見える安心で新鮮なものを子供に食べさせてほしいと、それがいわゆる学力の向上にもつながるでしょうし、それから将来元気で健康な倉吉市民、また日本国を背負う国民をつくると、こういう意味合いでも非常に大切ではないかと、こういうふうに思いますので、その点それこそ積極的に進めていただきたいと、こういうふうに思います。  それから、特産野菜、非常に価格低迷で苦労しております。やはり種苗費は難しいかもわからんけども、何か、例えば転作絡みだとか、そういう面で、10アールつくれば例えば米子のようにネギで5,000円だとか、ああいうものも考えていただければと、このように思います。  いずれにしても、市長に真剣に前組みに取り組んでもらうことを期待しながら、私の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 山口博敬議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  職員数についてでありますけども、行政改革大綱の中にも盛り込んでおりますように、これをやはり遂行するためには、公の施設などの民間委託という手法が考えられます。これが一番有効かつ円満な手法であろうというふうに考えておりますので、そのあたりをなお日常的に検討し研究してまいりたいというふうに考えております。  それから、機構改革の中で、例えば総務部の中に企画課として入れたらどうかということがあるわけですが、企画というセクションが私の理解では庁内全域にわたって調整機能を持つ、そういう役割を担って活躍しておるというふうに理解をしておりますので、しばらく様子を見たいと思います。  それから、公共事業について、冒頭居丈高であったという御非難を受けましたが、確かに高ぶりはあったと思います。しかし、謙虚に私は考えておりますので、よろしくどうぞお願いします。  それから、プールについては、8万人ということですが、絶えずこのことは意識の中にあって、多くの入場者の方を期待したいという思いで、このたびも新たに高齢者の方の入場料に対する優遇措置というようなものも考え、皆さん方のヒントによって実施をさせていただきたいという予算を組んでおります。  それから、飲食・物販施設について契約という問題で確かにそのときに、取り込むという言い方はおかしいんですけども、きちっとお客様をほかに逃がさんようにするために必要ではなかったんかという御指摘、まことに御指摘のとおりでありまして、しかしながら、幸いにして現在決めていただいております5店の方は快く御了解をいただいたということでございますので、後々の作業にはきちっとそのあたり対応していきたいと思います。  それから、空間が仮にあるとすれば、あるままでオープンするのかという御質問でございますが、これにつきましても、もとより出店を決められた方といろいろと御相談をしていくべき性質のものでありますけども、できるだけ埋めたいというふうに思っております。なかなか今時のことでございますので、人をつけて出店ということがなかなか難しいというようなこともあれば、そうでない業種もあるかもしれません。そのあたりで、青空市場でもないんですけども、あろうかというふうに思いますので、模索して、必ずオープンまでにはすべてのところを色塗りできるという状況でオープンしたいと思います。  それから、地産地消のことについては、今の学校給食への保護者の方々の思いというのもよくわかり、理解できます。なかなか、数量の問題であるとか、値段はともかくとして、確保できないような状況もあるようでございますが、そこいら、年間であるいは契約してというようなことができるかなというような意見も出ております。そのあたり研究をしてみたいと思います。  それから、特産野菜につきましても、先ほど申し上げましたように、何か方策はないもんかと。例えばとおっしゃった転作対応のものに、品目は限定されておるはというものの窓口広げてもらうとか、そういうことができるんじゃないかなという感じはいたしておりますことを申し上げまして、答弁とさせていただきます。よろしくどうぞ。 ○教育長(足羽一昭君)(登壇) 山口博敬議員の重ねての御質問にお答えいたします。  プール管理運営につきまして決意をということで、まず、一つには、やはり利用者増をどのようにしてふやすかということでありますが、先ほど市長の方からもいろんな場面での答弁で、市の職員等を含めということもありました。そして、あるいは、これから新年度になりますとPTAの総会等を含め、また学校のいろんな取り組みつにいて、そういうところからもまた説明の機会はあろうかと思いますし、設備が整えば見学会等、完成に近づけばそういうことも考えられますので、そういうことを含めながらPRに努めてまいりたいと思います。
     そして、委託業者との絡んでの運営費のことでございますが、これはまた場合によってはもっと詰めて、下げることも可能であろうかとも思いますが、そういうことを含めながら、要するに市営プールの温水プールの健全経営に努力していくということで、いろんな対策を考えたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(吉田 勤君) 次に、同じくグリーン・改革・989共同の3番大田進君に市政に対する一般質問を許します。 ○3番(大田 進君)(登壇)(拍手) 今ちょっと、冒頭なんですが、教育長、そういうことができるんですか、本当に。業者とこれから詰めて。コンサルで3,450万て決まったのに、これから金額はまだこれ詰めることができるんですか。これ、後で答弁をお願いします。  私は、行財政改革ということで、そこの中に入れて、そのお話というか質問をしたいと思います。まず、倉吉市が一番最重要課題であることは一体何ですかと言えば、必ず市長は「行財政改革、これが一番です」ということを言われる。それならば、行財政改革どのように手をつけられておるのか。きのうも議員さんの方から質問があったんですが、何か、答弁されてるんですが、私、意味がよくわからない。行政改革大綱にのっとって、新しいのを七つほどふやして、また今取り組んでおりますとか、一体何をされたのかお聞きしたい。私たち、助役が就任されたときに市長は、倉吉市が行財政改革を取り組むにはこの助役が一番ふさわしいんだと、組合とも長年の関係で、これから厳しい行財政改革をやっていかないけんときにはぜひこの人が必要なのでお願いしますということだった。今それが、私が思うのに、何か市長が言われたのがその場限りのことであって、それが実際に何か結びついたのかどうか私疑問に思うんです。手当のことで私言いましたが、出張手当がなくなりました。あれ以後は何もなくなってないような感じがする。まだいまだに寒冷地手当、寒いでしょうっていって3万円出る。これが温いときでも出る。こういうのもなくなってない。何がなくなったのか。本当に真剣に取り組んでおられるのか。  それと、先ほどから聞きますと、民間委託が一番手っ取り早いって言われる、大きなもの。私は、ここまでの財政を圧迫された、この原因はこの庁舎、市役所。市役所をまず民間委託することが先決ではないかと。保育園を民間委託するんであれば、それこそそのもとである膨大な人件費が膨らんでいくこの市役所こそ私は民間委託すべきじゃないかなと思いますよ。それと、小さいことかもわかりません。  しかし、前回の議会で矢野議員が言われた公用車の廃止の問題、市長は、雇用の問題もあると、雇用関係の問題もあるし、なかなか。1人2人のそういう運転手の方、そういう切れと言ってるんじゃないですよ、雇用の問題があるんであれば、本当に何十人もおられる保育園、それができますか。雇用の問題があるのに。1人2人のそういう方を雇用でかばっておられる。今度は13年度中に策定して。何十人もおる職員を切ることができるんですか。私はシルバー倉吉を民間委託するときに反対しました。そうすれば、そのときに1億円の出費、これからの補助、それだけで済むからということだったんですが、結局来年度も2,042万6,000円ですか、出てるんですね、結局。1億2,042万6,000円出てます。結局、だんだんだんだん倉吉市がしてきたのと一緒になってきておるんですよ、全く。それと、職員も12名おられた。当然私は12名がなくなってもこれは不思議じゃないと思ってた。シルバー倉吉に12名おられた。それが年次的に7名を減らすと言われた。これがまだ減ってないんですね。全然減ってない。本当にあと1年でそうやって7名減らせるものかどうか。今また新しいことができてきたんでとか言われる。もうこれはできないんじゃないかな、そういう減らすようなことは。私はやっぱり、使っていいことと、市長はむだがないって言われた、公共の施設とか公共のものにむだはないと思ってる。市長はそう思っておられるかもわからん。だからやってこれたんでしょう。しかし、気がついたときに、むだなことやってからこうやって財政が圧迫されておるんです。  大阪事務所いうのが出ておるんですけど、そこに3年前に私聞いたときに20万だったんですね、嘱託で、その方が。倉吉市のことはあまり知られない。これが3年たった今、27万8,000円になっておるんですね、嘱託で。3年間で7万8,000円も上がるんですか。その当時は車代程度です、大阪は車で、いろいろあるんでって言われた。車代は別個に出てるんです、2万円、毎月。だから、30万円なんです。最初に聞いたのと違うんですよ。それは3年たっとるからと言われれば。しかし、3年間で嘱託が10万も上がりますか。これもちょっと私は、なぜ倉吉市のそうやって企業誘致推進委員会ですかね、市長が言われる、そういう方々に呼びかけて、倉吉市のことをよく知っておられてあっちにおられる方に頼まれるのが私はベターじゃないかなと。今の方が悪いと言っておるんじゃないですよ。しかし、倉吉市のこと知らないでしょう、隅から隅まで。その人が企業に行って、「こういうところですから」という説明ができますか。空気がおいしいです。水がおいしいです。そんなもんでしょう。しかし、もっともっとよさはあるんですよ、倉吉市で生まれて、それから県外に出ていかれた、そういう人らで活躍されておる方が700人おられるって市長は言われた、きのう。やはりそういうような人から、だれかそういう適材の人を雇っていただく。非常勤でしょう、この方。おられるかおられないかわからないんだ、私。  それと、県が子育て広場というのを、3市、鳥取、米子、倉吉につくっておられる。これは、保育園とかそういうところにあるんじゃなしに、繁華街に、人が集まるところ、そういう子供を連れて集まるようなところに置いとけば、相談が多くて便利でいいんじゃないかということで、試験的にやってみたと。2年間、全部のお金を県が出した。2年たって、やはり必要やということで、財政的なものもあるので市が半分出していただけませんか、県も半分出しますと。そしたら、市の方が断ってきた。きのうからずっと施政方針演説も聞いておるんですが、市長は子育てとか子供のことをよく言われる。なぜこれを断られたのか。米子も鳥取もやられるのに、倉吉はやられない。なぜやられないのか。  それと、私、次にプールの入札についてちょっとお伺いしたいんですが、私たち、プールのことでずっと勉強会を何度も開いて、グループでやってまいりました。その結果、反対いたしました。昨日から、賛成された方がえらい不安持っておられるんで、私、これはどうなっとるんかなと。私たちは反対しましたが予算が通ったんで、できるのにより立派なものつくってくれと、私たちが不安を持たんようなやつをつくってくれって言っとるのにもかかわらず、賛成した方が、もう不安を抱いておられる。大丈夫なんですかね。それと、入札、市がやられたということ、今回プロポーザルコンペを。まだ教育振興事業団に委託してないんでしょう、倉吉市は。教育振興事業団が再委託で業者を選定するわけでしょう。委託してないところができるんですか。まだ教育振興事業団にはしてないんですよ、倉吉市は委託。そこのとこをお聞かせ願いたい。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) グリーン・改革・989共同を代表されての大田進議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず、行政改革でありますけれども、具体的にどういうものがあるかということなので、羅列的になると思いますけども、説明をさせていただきたいというふうに思います。まず、部門別ですが、組織機構の簡素・合理化については、平成11年4月に建築課に建築指導係を新設し、国有財産事務に対応のため建設課1名増員、介護保険事務への対応のため長寿社会課、市民課、それぞれ1名の職員を増員しました。検査体制の充実強化といたしまして、平成12年4月には検査専門監及び検査専門員を1人ずつ配置しました。保健センターの設置については、本年4月に保健センターを伯耆しあわせの郷に設置いたします。生涯学習の一体的事業の推進につきましては、本年4月にオープンいたします交流プラザ内において、図書館、生涯学習センターが一体的事業が推進できるように組織を見直し中であります。  次に、事務事業の見直しといたしましては、倉吉市開発公社を平成11年に解散しております。保育園の民間委託では、平成13年度中に委託する保育園を選定するとともに、委託法人あるいは実施時期等の方針を決定する予定であります。市税の口座振替制度の導入については、本年1月末現在の加入率で固定資産税16.8%、これは人数にして3,357人。以下、人数は省略します。市県民税12.2%、軽自動車税12.3%の合計14.4%となっております。納税貯蓄組合事務費補助金については、納税率に対する補助率の見直しを昨年4月に実施いたしまして、今後も年次的に見直しを行っていくこととさせていただきます。  次に、総合行政システムの構築については、介護保険システムの開発については平成12年4月に関係機関との連携をオンライン化いたしました。また、市民がインターネットを利用してイベント参加申し込み等ができるようなシステムの整備を行いまして、新年度から倉吉市のホームページを通して新鮮な情報を市民の皆様に提供できるよう予定をしております。使用料納付書の一元化といたしましては、上下水道使用料の納付書を平成12年10月に一元化し、新年度において下水道課職員を減ずる予定です。特殊勤務手当の見直しとしては、平成12年4月1日から、本市条例に定めてある15の特殊勤務手当のうち9項目について減額及び廃止をし、年約150万円の減額になるものと見込んでおります。また、水道事業の特殊勤務手当については、本年4月1日に見直す予定であります。定員管理の適正化といたしましては、一般行政部門の職員数について、先ほど申し上げましたが、平成10年4月1日現在で317人であったものを平成14年の4月には310人とする数値目標を掲げて努力しております。職員数、給与等の状況につきましては、毎月市報に掲載して公表をいたしております。  次に、収支状況の見直しにつきましては、昨年4月に、各種公の施設の使用料を年額440万円程度引き上げいたしました。市単独補助金につきましては、整理統合を図って、平成11年度には600万円を、昨年度には総額約340万円の補助金を廃止し、今後においても間断なく見直しを図ってまいります。物件費の見直しにつきましては、普通財産の処分では、市有財産を効率的に活用することとしており、今年度においては、大原、上井、明治町2丁目の市有地を総額630万6,085円で売却いたしました。また、倉吉福祉会館につきましては今年度末には供用廃止をすることといたしております。また、広域的な事務事業の効率的な活用として、鳥取中部ふるさと広域連合に滞納整理事務を委譲しておりまして、昨年1月から12月までの収支実績としては、広域連合への負担金2,680万8,000円に対し市税徴収金が5,535万4,000円を上げていただいており、差引2,854万6,000円の収入となっております。  次に、大阪事務所長の報酬についてでありますが、日報等によって日常活動はチェックしておりまして、それの裏づけもとっております。この大阪事務所長は平成9年の11月に任命いたしておりますが、このときの報酬月額は、年度途中でありましたので報酬の1割程度の期末手当相当額を4割程度減算して、25万7,000円と決定しております。平成10年度は、この期末手当相当額を満額の2万3,000円と通勤手当相当額1万7,000円を含めて27万円と決定し、以降、この通勤手当を除いた額に人事院勧告の改定率を乗じたものを基本として報酬月額を算定しておりまして、平成12年度の報酬月額は27万2,900円となっております。なお、交通費は実費を支給しておりまして、月平均支給額は1万円程度となっております。  次に、子育て広場をなぜ引き継がないかという御質問でございます。この事業は、県において、親子が気軽に立ち寄って情報交換や交流ができる施設として、平成11年度から2年間、鳥取市、米子市、倉吉市の3カ所に設置されております。倉吉市におきましては、山根のパープルビルの3階で実施をされておる事業であります。平成11年、12年度の2カ年間は県事業として実施をされておりますが、平成13年度からは各市を事業主体とする市事業として継続実施してはどうかという要請があったものであります。そこで、本市の対応について検討を重ねてきたところでありますが、倉吉市としては、子育て広場の運営は引き継がないという結論を出したところであります。その理由といたしましては、我が倉吉市では、子育て広場にかわるべき事業として、地域子育て支援センターの設置、これは4カ所でやっております。また、各保育所を利用したオープンデー、一般に公開する、そういう日をつくっております。その開設等を実施しておりまして、これらの施設及び施策を活用していただいて、市内各地域での子育て支援を充実させていくことによりまして、子育て広場の設置目的は達成できると考えております。また、子育て広場の1日当たりの利用者は平成11年度で平均5家族、平成12年度で平均3家族となっておりまして、少数であるということ、しかも、その利用者も同一利用者が多いというようなことが判明いたしておりますので、市事業として引き継ぐことは適当ではないと判断し、その旨、県に報告し理解を求めたところであります。今後は、さきに申し上げました地域子育て支援センター並びに現有の保育所を利用したオープンデー事業、さらには児童館運営の充実を図って、各地域での子育て支援に努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。  それから、温水プールでございますが、温水プールの管理運営委託業者の決定方法あるいは日程等について、昨年9月22日からの興和紡跡地利用調査特別委員会で御説明いたしまして、プロポーザルコンペの実施について12月28日の同委員会の御了承をいただき、また、本年2月6日の委員会において、2月15日にプロポーザルコンペの審査会を実施することを御報告してまいったところでありますが、これによって2月15日に審査会を実施し、委託業者をシンコウスポーツ株式会社と決定し、この結果につきましては、2月21日の議会運営委員会、2月28日の興和紡跡地利用調査特別委員会で御報告を申し上げたところであります。今年度におきましては、この委託業者と本市におきまして覚書を取り交わし、予算成立後の来年度4月以降において倉吉市教育振興事業団と委託業者において正式契約を締結してまいることとしておるところでございます。したがいまして、議員御指摘のとおりの状況はございます。  次に、プール施設管理運営委託につきましては、機械・電気設備等保守点検業務の委託は倉吉市教育振興事業団がそれぞれの保守業者へ直接委託することといたしております。また、清掃委託につきましては、プール、事務室等を除くロビー、廊下の日常清掃、定期清掃及び更衣室等の定期清掃は、同事業団から清掃業者へ委託することとし、プール部分のすべての日常清掃、定期清掃及び事務室、更衣室等の日常清掃はプール管理運営委託業者において行うこととしているところでございますので、何とぞ御理解を賜りたいと思います。 ○教育長(足羽一昭君)(登壇) 3番大田進議員からの御指摘のありました先ほどの委託金額が変わるような言い方をしましたけども、これは私の間違いでありまして、慎んでおわびしながら訂正させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○3番(大田 進君)(登壇) 私先ほどから聞いておりましたが、市長、大阪事務所の給料、私がちょっと調べたのと違うんですね、最初から。20万て私は聞いとるんですね。これはちょっと、どちらが正しいか、これは調べていただきたい。  それと、市が入札されたということ、プロポーザル。市がされていいんですか。できるんですか。市は財団法人かどこかでないと委託はできないでしょう、これ、委託は。それがそういうようなところに委託ができるんですか。 ○議長(吉田 勤君) 暫時休憩をいたします。                午後4時18分 休憩                午後4時40分 再開 ○議長(吉田 勤君) 再開いたします。  この際、お諮りいたします。  会議時間を延長することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、会議時間を延長することに決定いたしました。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 混乱いたしまして御迷惑をおかけいたしました。おわび申し上げます。  先ほどの大田議員の御指摘、そのとおりでありまして、本来、教育振興事業団が入札契約を行うべきものでありますので、改めて教育振興事業団に委託した後、再委託業者の選定を当該事業団において実施することとさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○3番(大田 進君)(登壇) やはり、しちゃいけんことは、したらだめですよ。それだけです。  それと、今新しい道路がいろいろなところに新設されております。そこで、立ち退き補償の問題がいろいろ出てきておるんですが、私の地元であります明倫校区で明倫通りというのができた。そこの立ち退き補償の問題で、補償金額を提示、市の方がされる。明倫校区は、下の土地が全く別な人で上に家を建てておられるという方がたくさんおられる。その人らの立ち退き交渉の場において、地主の承諾もなしに、その地主の土地の半分を、この金額は移転費用に含まれますといって提示されておるんです。こんなことがあり得るのか。地主の何の承諾も得ずに、いえば地主が知らん間に自分の土地が半分になっとるんです。それで、その金額を信用されて、もう移転された人もおられる。しかし、そこの土地代が出ない。地主の方が怒られて、30年以上貸したらなら土地が半分になるんであれば、貸し家なんかするもんおらんと。それも自分とこの承諾なしでそういう金額を与えて、自分ところにはその引いた分しか出さんと、これはおかしいということを言われる。こんなことがプロである行政の方が本当にやっておられたか。本当に言われたのか。私は今でも耳を疑うんですが、市長、答弁よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 大田進議員御質問の市道明倫通り線の土地についてでありますが、平成10年度から事業に着手をいたしております。この経過は、多少触れますと、明倫地区の災害時の指定避難場所である明倫小学校へ緊急車両の通行であるとか、あるいは大型車両の進入が可能になるように、道路整備を進めているものであります。この事業の用地の交渉時に、関係権利者から建物移転補償費及び土地代金等の概算金額の提示を求められた際、議員御指摘のとおり、求められるままに土地の借地権価格については土地所有者及び借地権者双方が合意の上で決定されるべきであったものを、一方的に土地所有者及び借地権者双方に提示いたしました。これは事実であります。これはまことに不適切であり、関係権利者の方々に多大な御迷惑をかける結果となりました。心から深くおわび申し上げたいと思います。  今後は、一日も早く双方の方々に市の発言に対しまして御理解を得るようおわびをし、双方の合意が得られ事業がスムーズに進捗するように努力してまいりたいと考えておりますので、何とぞ御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○3番(大田 進君)(登壇) 常識では考えられないことの2連発といおうか、人のもんを、人の土地を、これは大体民間と民間の話なんですよ、借りておる人と貸してる人の話なんです。今、立ち退き交渉である程度官の方が、行政側が中に入ってあげていろいろな話はせないけん場面が出てきたと思います。しかし、それにはあくまでも地主を、地主さんの土地です。それ抜きにして金額出してしまった。これから双方おわびされるということです。それは当然やってください。しかし、おわびしたら済むんですか。もう移転されとるんですよ、おばあさんが。そのお金が当然出るもんやと思って、土地を購入して移転された。謝ってこれどうするんですか。謝るのは謝るでいいんですが、次どのようにやられるのか。私、今回、今までにも何回かこの議会で言おうかなと思った。しかし今ずっと交渉中なんで、もうすぐ先が見えますから、もう少しですからっていうことで、これずっと延ばされてきたんです。私も地元なんです。だから言わなかったんです。しかし、聞いてみたら話なんか一つも進んでない。代理人の方から二度と来てくられるなって言われとる、職員が。そのまま放置されとる。今回も1億何ぼ予算がついてますよ、立ち退きの土地の。つけたって、これ執行できないですよ、ずっと。そやから、おくれてるんじゃない。どうにもにっちもさっちもいかんような状況になってる。これはだれだって言ったら、私は、行政側が一方的に謝って何とかしてあげな。しかし、これは難しくなりますよ。もう出るといって聞いて、その金額が頭に入ってる人からその金額を追い去ろうとしたら、なかなか難しいもんです。多いところで900万、1軒であるんですよ。そやから、あと3軒ぐらいありますから2,000万超えるでしょう、そういう提示しておるの。そこんところを、今後謝ってどうされるのかちょっとお聞かせ願いたい。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 行政を遂行する以上、いろんな問題が出てまいります。ただいまのようなエラーも出たということでありまして、大変反省しておるところでありますが、まずはおわびをし、その糸口を開いていただくということから始めんと、全く議員おっしゃるように、これをそのまま放置しておくということは絶対にやっちゃいかん方法でありますので、その上で理解を求める努力をしていくということであります。何分、まさしくおっしゃるとおりで、民民の話にいいかげんな推測でやった節がございます。そのあたりで関係者の方々のお世話願いながら円満に解決するような方向へ進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(吉田 勤君) 以上で、本日の一般質問を終了することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉田 勤君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の一般質問はこれをもって終了いたします。  あすは午前10時から会議を開き引き続き市政に対する一般質問を行うこととし、本日はこれをもって散会いたします。                午後4時50分 散会...